本場スペイン流パエリアの作り方とベジタリアン向けの和食の工夫
嫁のShukuです。 japanese_dog_hana
昨夜、スペインのネルハという街からアルメリアにバスでやってきました。
ここ、アルメリアではインドで出会ったスペイン人女性のお宅にお世話になる予定です。
今回は、そんな彼女と過ごしたアルメリアでの楽しい日々の日記。
インドのヨガアシュラムで出会ったルシアとの再会
バルコニーからの眺め
これ、彼女の家のバルコニーからの眺め。
すっご〜い♡
昨日の夜は分からなかったけど、すごくいいところに住んでるな〜。
昨日の夜、アルメリアの街にバスが到着したのは夜の10時ごろ。
夜のアルメリアの街は、あまり人気がなくてちょっと不安だったけど、少し歩いた感じで大丈夫だと思ったので歩いて彼女の家に向かいました。
3ショット
久しぶり〜!!
遅く到着したにもかかわらず、彼女は夕食を作って待っていてくれました。
彼女の名前はルシア。
私たちとルシアが出会ったのはインドなんです。
南インドのトリバンドラム近郊にある、シヴァナンダヨガのアシュラム(施設)でヨガを習っていた同期。
彼女の職業は、学校の先生。
移民としてスペインに住んでいる貧困層を対象とした学校で教鞭を振るっています。
なので、ルシアはとっても優しいのです♪
ルシアは3年前からベジタリアンになりました。
そのきっかけは、可愛がっていた生後5ヶ月の子犬が突然亡くなったこと。
冷たくなったその子犬を持ち上げた時の深い悲しみが、食肉を前にした時に思い出されて、それ以来肉と卵が食べられなくなったそうです。
そのことがきっかけで食や健康に関して興味を持ち、インドでヨガやアーユルヴェーダを学んでいるのです。
ヨガアシュラムで出会ったころは、ルシアは英語がとっても苦手で、周りのヨーロピアンともあまり仲良くなれませんでした。
だから、同じく英語がペラペラではないアジア人の私たちと仲良くなれたのかも知れません。
でも、半年経って彼女の英語力は驚くほど上がっていました。
インドから戻った後、英会話教室に通って勉強を続けているそうです。
彼女は本当に頑張りやさんです。
本場スペイン流のパエリアの作り方
バルコニーにある調理場
ルシアが住んでいるのはリゾートマンションの一室。
ほとんどの住民は別荘として利用しているので、サマーシーズン以外は本当に静かな環境。
そして、バルコニーには調理場付き。
こんな、お洒落なキッチン見たことない♪
今回は、ルシアに本場スペイン流のパエリアの作り方を教えてもらいます。
ルシアはベジタリアンなので、ベジタブルパエリアに挑戦!!
海の見えるキッチンでパエリアを作るという、最高のロケーションでテンション上がりまくり♪
まずは、ベジタブルパエリアの材料から。
- パプリカ
- なすび
- さつまいも
- たまねぎ
- ズッキーニ
- トマト
- にんにく
- お米
- パプリカの粉
- パプリカピカンテの粉
- ターメリック(orパエリア専用の色粉)
- オリーブオイル
まずは野菜を全てカットします。
パプリカは、飾りつけにも使うので画像のように縦に細切り。
にんにくはスライスで。
そして、他の野菜は全てさいの目に切ります。
ここが本場のスペイン流。
野菜は1つずつ別々に炒めておくのです。
これは、最後に煮込んだ時に野菜が溶けてなくならないため。
オリーブオイルを大量に入れて、まずはニンニクを炒めます。
終わったら、にんにくを取り出して、玉ねぎ。
次は、ズッキーニ、なすびと続いてトマト以外の野菜を炒めては取り出していきます。
野菜の炒めが終わったら、本格的に調理開始!!
鍋にオリーブオイルをたっぷり入れて、そこにパプリカの粉とパプリカピカンテの粉(辛口パプリカパウダー)を入れて熱します。
パプリカの粉は日本で買うと高いけど、スペインのスーパーマーケットに普通に安く売っているので、料理好きな方ならお土産にもおすすめ。
しばらく熱したら、トマトを投入。
ペースト状になるまで、よく混ぜながら炒めます。
トマトがペースト状になったら、別々に炒めた野菜をドサッとまとめて入れてペーストと絡めます。
美味しそうになってきた〜♪
野菜とペーストが馴染んだら、いよいよお米の登場。
食べる人の片手2杯分が一人前、とお米の量を計るのがスペイン流。
それぞれ、お米を二回つかんで鍋に放り込みます♪
お米と野菜を混ぜ合わせたら、お米の量の2倍の水を入れます。
次に、そこにターメリックを振りかけます。
スペインではパエリア専用の色付けの粉が売っていますが、今回はターメリックを使いました。
この粉はパエリアの味には関係なくて、ただの色付けのためらしいので。
Taxiは調理当番
あとは、パエリアを煮込んで、お米に火が通ったらできあがり!!
ルシアと私は、その間にヨガ。
ヨガの間に、Taxi がパエリアのお世話をしてくれました。
ルシアはヨガの先生になるの学校に通っていて勉強中、私がルシアの生徒第一号♪
実は久しぶりのヨガ、身体が硬くなっているのを実感しました…続けないといけないなぁ。
ヨガが終わったらパエリアが出来上がっていました。
最後に、縦に細切りにしたパプリカを上に飾ったら出来上がり〜!!
波の音を聴きながらテラスでいただきま〜す♪
うっま〜いぃ♡
今まで日本で食べたものや、パエリア発祥の地バレンシアで食べたものよりも、今日のパエリアが1番美味しかったです。
たぶん、その秘訣は素材。
健康に目覚めたルシアが買っているのは、すべてオーガニック野菜。
ここアルメリアはヨーロッパでは有名な野菜の産地の1つで、近年は流行に乗ってオーガニック栽培も盛んなのだそうです。
アルメリアの野菜は、弱火でじっくり炒めるとすごく甘くて美味しいのです。
なので、今回のパエリアには肉も海鮮も入っていなかったけど、十分満足できました。
ルシア、ごちそうさまでした♪
ベジタリアン向けの日本食を作ってみた
美味しいパエリアを作ってもらったので、私たちは日本食でお礼です。
まずは、お好み焼きを作ってみました。
ルシアは、ベジタリアンなので普通の作り方ではNG。
まずは卵。
卵の役目は生地をふんわりさせるためなので、山芋があればベストだけどスーパーには無かった。
なので、ベーキングパウダーを入れて膨らませることにしました。
次に出汁。
定番の鰹だしはもちろんアウト。
なので、ここで登場するのが昆布茶。
もちろん、スペインで昆布茶を手に入れるのは至難の業なのですが、ルシアの家には置いてあるのです。
なぜかというと、インドのヨガアシュラムで一緒だった日本人のノリコさんが、私たちより先にルシアの家に遊びに行っていて、色々な日本食材を置いていってくれたから。
鰹だしの代わりに昆布茶を使うのは、のりこさんのアイディアなのです。
そして、味の決め手になるお好み焼きソース。
ネットでレシピを拾ってきて、野菜だけで中濃ソースを作り、それに刻んだトマトとミャンマーで買ったヤシ砂糖を混ぜると、ちゃっとしたお好み焼きソースになりました♪
マヨネーズがNGなので、ソースが成功して一安心。
ノリコさんが作ったお好み焼きがとても気に入ったルシア。
レシピは教えてもらったけど、実際には作ったことがないということで一緒に作りました。
美味しいと喜んでくれて良かった〜。
他の日に作ったのは、肉じゃがとキャベツのスープ。
肉じゃがの肉は、ベジミートと呼ばれる大豆から作ったお肉風の食材です。
日本やヨーロッパなどではけっこう高いのですが、インドなどではかなり安く手に入れることができます。
日本料理をベジタリアン向けにするのって大変かなと思ったのですが、意外とできるものですね。
みなさんも、外国でベジタリアン向けの和食を作る時にはぜひ参考にしてみて下さい。
次の日記では、ルシアに連れて行ってもらったアルメリア観光の様子をお届けします♪
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