マルギランのシルク工場Yodgorlikを見学!!全て手作業・天然素材に感動
快適な宿で目覚めた朝。
宿がいいとその場所の印象は確実によくなります。
今日は再びウズベキスタンに来た目的をはたします。
それはシルク工場を見学すること。
フェルガナの隣町マルギランは手作り天然素材のみで作るシルク製品が有名なんです。
私達が宿泊しているとこから少し歩くと市場があり、その前からマルギラン行きのミニバンがでています。(1人500ソム)
ミニバンが着いた場所(市場前)から、徒歩10分程でシルク工場到着です。
フェルガナの市場からタクシーで行くこともできて、その場合は運転手さんに『ヨドゥゴルリク』と伝えておくと工場の前まで連れて行ってくれるそうです(1人2000スム〜4000スム)。
工場見学には見学料がいります。
1人10000ソム(160円)。
英語が堪能な兄ちゃんが施設の説明をしてくれます。
まずは、シルクの原料となるマユを育てるところから。
大きくなったマユは湯でられ、糸を巻いていきます。
成長したマユが茹でられているところ
写真が気持ち悪いけどマユをとられた中身
茹でられたマユは畑の肥料になるんだって。
なんと中国ではこれを食べるらしい。
兄ちゃんは日本でも食べると思っていて、日本では食べないよと言うと、なぜ?って聞かれました。
こっちが聞きたい。
中央アジアの人は、日本にも犬を食べる文化があると思っている人が多い。
なぜ日本も中国も韓国も同じ文化だと、なんなら日本も中国でしょと思ってる人が多いのかと。
マユから採れた糸は、ソーダで茹でて軟らかくし、手触りを良くします。
案内してくれた兄ちゃんが茹でてるシルクを見せてくれた。
茹で上がったシルクは、一級品と2級品わけられ、一級品は布に2級品は絨毯の原料になります。
右の白いのが一級品。左の黄色いのが二級品。
次にその糸から布を織るんだけど、その前に糸を染める作業入ります。
布を手作業で折るのはグアテマラで体験した私達ですが、ここからはグアテマラと違います。
グアテマラでは織る時に模様にあわせて糸色をかえるという作業をしていましたが、ここでは一本の糸を織る布の柄にあわせて染めていました。
この方法だと染める作業手間がかかるけれど、一番時間がかかる織る作業の効率を上げることができます。
糸作りから製品作りまで1つの工場でやるメリットだと思います。
話は戻って糸を染める作業。
染める為の色の原料は全て天然成分。
例えば黄色はターメリック、オレンジは玉ねぎの皮、赤はサボテンの裏につく赤い虫とザクロの皮、青はインディコなど。
青色のインディコのみインド産で、その他は自社工場で育てたものなんだって。
染料は全て天然成分。
原色以外の色は組み合わせで作り出します。
染めたいところ以外はテープを巻いた糸を、染料を溶かした釜でグツグツ煮て染めて乾かして、テープはずして違う色に染めてを繰り返し、布の元となる糸が完成します。
染めたくない場所にテープを巻いています。
完成した糸は織物部屋で、織物職人の手で丁寧に織られていきます。
織物職人
布にはいろんな柄があります。
裏も同じ模様の時と裏は違う模様の時とで、足で操作する数がかわってきます。
裏が同じ時は2つ。裏が違う時は8つ。
8つを操作するの見せてもらったけど、リズミカルで正確に織っていく姿はホンマ凄かった。
写真は2つバージョン。8つバージョンはこの板を全部個別にして踏みます。
間違えないの?って聞いたら彼女はプロだよ。間違うはずがないって。凄いね。
そんなプロでも1日に織れる長さは本当に少しでたったの8センチ。
これはシルクとコットンを混ぜて使った場合。
これがシルク100%になると糸が細いので1日たったの4センチしか進まないんだそう。
本当に手間かかってる。
シルク製品が高い理由も頷ける。
最後に見せてもらった作業場は絨毯作っているところ。
設計図を見ながら1本ずつ糸を通していきます。
これも手作業で作るのは本当に大変。
小さいものでも半年。
大きいものだと何年もかけて完成させるのだとか。
一番奥の大きい絨毯は3年がかり。
本当に気の遠くなるような作業。
一通り説明を受け、最後は販売所へ。
シルク製品の販売所
作り方の工程見た後だと安く感じるシルク製品達。
本当にこの値段で人件費ペイ出来てるのかな。
こういうところは応援したいので何か買いたかったのですが。。
買いたいと思うものがなかった。
私、シルクのあのテカテカ光る素材が嫌いなんです。
なんかかわいくない。コットン製品のほうがかわいいと思ってしまう貧乏人です。
親に買おうとも思ったけど、どうも気に入る柄がない。
現地の人が頭に巻いたら様になる模様も、日本人にはなんだか合わないような気がして買いませんでした。
せっかく一生懸命に作ったのを使わないほうが失礼だしね。
この工場、世界中のブランドからオリジナルの模様の注文が来るのだとか。
元々は旧ソ連時代に国営で作った会社。
その時は職人教育の学校も兼ねていたのだそう。
ソ連が崩壊して会社が国営じゃなく民営化された時には、職人が育っていて初期投資を国がしてくれていたから成り立っている会社。
ソ連がやっていた社会主義、悪いことばかり言われているけど、いいこともたくさんあることに、中央アジアに来て実感しています。
どんな田舎だって電気が通っていたり道が整備されてインフラ整ってるから、アフリカや南米に比べて物価も安くて安全なんだと思うし。
とにかく大満足な工場見学でした。
せっかくなのでマルギランの町をブラブラ。
マルギランもフェルガナも市場がとにかくデカくて、充実してる。
パンコーナー。
魚の唐揚げコーナー
こんな感じで通路も十分広くて、清潔。
売ってるもの別に並んでて、しかも看板や地図まであって今まで行った市場の中で一番整っていたかも。
市場の人も気軽に話しかけてくれるし、とても楽しい市場でした。
ここの名物かなっていうのも食べました。
それがこれ。
肉汁で大豆を煮たの。
これ、結構おいしいです。
しかもメチャ安い。肉なし豆だけ1人分1000スム(17円)。
もう1つ、中央アジアで一番おいしいサモサ屋さんを発見しました。
市場の近くでタクシーの運転手さんなどたくさんの人で賑わってた路上のお店。
ベストオブサモサのお店
しかも安い。2つで、1000ソム(17円)。
利益ある??って心配になるぐらい安かったサモサ。
そして安いからじゃなく本当においしかったサモサ。
これ以上のサモサに出会うことは、中央アジアでは今後ありませんでした。
そしてこの辺りはなぜか魚がたくさん売っていて、市場で魚のフライを買って夜ご飯にしたんだけど、結構おいしかったです。
川魚のフライ
あと、写真はないけど、ここで買った蜂蜜がメッチャおいしかったです。
一番小さいプラスチックコップでも販売してるので、少量から買えるので試しやすいと思います。ナッツも安いのでぜひ。
町歩きは、あとモスクがあったぐらいでした。
モスク
観光するところはそんなに多くないけれど、ここの市場は今までで一番楽しかったかも。
シルク工場見学も楽しかったしウズベキスタンのマルギランおススメです。
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