ムチンジへ!!久しぶりの酢飯と国際援助のあり方について思うこと

マラウイグルメ, 見学

 

マラウイの首都リロングウェに滞在中。

 

宿をチェックアウトして買い出しのために中心部まで。
ザンビアでのキャンプに備えて、昨日買い残した食料を買います。

最近、荷物が軽くなったと思ったのに、また増えて重くなる荷物。。。
マラウイの米はおいしいからと米まで買ってしまったし。
バックパック背負ったらこれ以上無理ってぐらい重かった。。。

 

 

マラウイ リロングウェ

マラウイ最後のマラウイ料理はスーパーのお惣菜

 

今日は、リロングウェからザンビアとの国境の町『ムチンジ』に出掛けます。
ここでも青年海外協力隊(JICA)の隊員さんの家にお世話になる予定です。

 

リロングウェからムチンジまではミニバスで3時間程。
私達はバスデポの近くに宿泊していたのでバスデポからバスに乗りましたが、Colby RoadとSir Glyn Jones Avenueが交差する場所にもムチンジ行きのミニバスはありました。

 

リロングウェ〜ムチンジまでは、1人2000クワチャ(320円)
人はすぐに集まりバス乗り場に行ってから15分後にはバスは出発していました。
最短客待ち記録!!!

ここのバスデポのミニバスは出発の順番をちゃんと守っているようで、客の取り合いはせず、順番に車に乗せて行くのも早く出発できる理由。
やればできるんやん。
マラウイ全土のバスデポもそーすればいいのに。

 

 

今回お世話になるのは、ランさん。
ムチンジのバスデポまで迎えに来てくれました。
ランさんの家には、なんと犬がいました。

マラウイ ムチンジ きち 犬
名前はキチ。小さなマットに伏せてるのがかわいい。

ランさんの家に来たのは生後4ヶ月の頃だそうです。

大きなバックを持った私達に最初は警戒して吠えていたキチでしたが、段々慣れて触れるようになりました。
触ってもらうのが大好きなキチは、慣れると触って触ってと自分から身体を寄せてくれました。

 

ベッキーさんの家に行って、たくさんの猫と触れ合って、犬より猫がいいかもーってなっていましたが、ヤッパリ犬の方が好き。
っていうか両方好き。もはや、どっちがとかない。
庭付き一軒屋で、犬と猫とハリネズミと一緒に暮らすのが夢です。

 

 

ランさんの家もとっても広くて、最初1人で暮らすには広過ぎて寂しかったそうです。

らんさんの家も電気、水道は通っていますが、よく断水や停電になるらしく、乾季の時期は2日に1回2時間だけしか水道が使えない時もあるのだそうです。

停電もよくするので、炭とコンロは必須。
あまりにも電気がない時が続いて、プロパンガスを投入したそう。

 

 

ランさんも学校隊員で音楽や体育を教えています。
担当学校は3校。
エリアには、15校あったそうですが近くの3校に絞ったそうです。

そっかー。そーいう風にもできるんや。
15校全部行くと、移動の体力的にもスケジュール調整も学校とのやり取りなどの負担も大変やもんね。

週5日の内、週2で1校、週1で2校訪問して授業して残りの1日を授業準備やミーティングの為に使っているにだそうです。

今まで話しを聞く中でJICAの活動って比較的自由に動くことができるんだなぁと思いました。

 

マラウイには他の国のボランティアもたくさん入っています。
日本の支援はだいたい人道支援で、技術を教えて継続してもらうことがメイン。
他の国の支援の中には物資やお金を与えることをメインにしている所もあります。

それもすごい大切だと思うのですが、話しを聞いてその物資の与え方に問題があるように思いました。

前にマニャムラの病院訪れた時書いたように、現場を実際に見る人いない、または現場の本当の声を聞かず与えるだけの支援では必要なものが必要な場所届きにくいような気がします。

マニャムラの病院では、薬の種類により、まったく使われず積み上げられている箱もある一方足りていない薬もありました。

 

机や椅子、ノート、鉛筆が足りない学校もあれば、机や椅子が教室入りきれないぐらい送られてきて、ただでさえ足りていない教室を1つその倉庫の為に使わなければならなくなった学校もあるそうです。

それなら、お互い連絡を取り合って足りていない所に送ればいいのですが、送る輸送費がないのも現状。
また、マラウイの人はもらうの大好き。せっかくもらった物を手放すことに抵抗があるようです。

 

無料で与えられことが当たり前になり過ぎて、物を大切にしなければならないという意識はまったく育っていないようです。
机や椅子、黒板、鉛筆もすごく雑に扱うので1ヶ月ですでにボロボロになっていることもあるそうです。

 

そう言われてみれば、日本人ならこの場面ありがとうって言うなって場面でマラウイの人からありがとうの言葉を聞かないな。

こういう場面は言わんのやって思う機会がたくさんありました。

日本だとお母さんが、ありがとうを言わせるのにそれもなし。
ありがとうと言葉に出させることは、感謝する意識付けにもいいんだろうなと思います。

 

 

また、ある団体がするセミナー支援。
内容は、学校の先生達に授業の効果的な進め方やHIVの予防の方法や大切さを教えるもの。
マラウイでの学校の授業は、先生が教科書にそって進めるだけでほとんど授業準備をしていない為に内容が充実せず、子供の学力も低いです。
なので、やり方の充実は大切でセミナーを行うことも大切だと思うのですが、セミナー内容とやり方に問題があるように思ってしまいます。

 

セミナーに行くと行くだけで、先生達はお昼ご飯とお菓子、ジュースが出て、更に現金ももらえます。

最初のモチベーション付け、先生という職業についてそれに対する勉強会なので、お昼が出たり、現金が出るのは当たり前だとは思います。

しかし、もらえることだけが印象残り過ぎて、先生に今日はどこに行くの?と聞くとご飯と現金をもらいに行くと言うらしいです。
勉強会に行くという行動に対して強化はできているようです。

だってどんな先約が入っていてもセミナーの予定を優先して行くんだもん。

次はセミナーの内容を実行するという行動を強化して、次は、自主的に授業準備をするという行動を強化して、、、と段階をあげていかないと。
同じ場所でご褒美あげててもあんま意味ないと思ってしまう。
仕事柄、犬のトレーニングと同じように考えてしまう。。。

現状知らないと本当に必要なセミナー内容なんてホントは考えられないと思う。

それって大変なことだけど必要なこと。

一般的に良いと思われることをやり続けるのは簡単だし、何も知らない人からは評価も得られるけど、現場に人を置かない、しっかり調査しない、ただ与えるだけの寄付ってただ寄付する人の自己満足だと思ってしまうし、運営するボランティア団体の団体を維持する為だけの行為に思ってしまう。

まあ全ての団体の現状は知らないし、直接話を聞いた訳ではないので偏った意見だけど、今の時点ではそう思ってしまった。

 

そもそも、環境職員会議も子供達の授業中に子供達を放って置いて行い、授業が終わったらさっさと帰る先生達。授業開始時間は朝の7:30からで時間割が組まれているのに、遅れてくるので、授業は更に遅れてしまいます。
だから、朝に習うはずの教科がドンドン遅れることもある。

テストの採点も授業時間のテストを返す前にするので、テスト返却期間中も子供達は学校に来るけど、先生が採点してる間は子供達を放って置き、終わったら返却が開始される。
学校でやるスポーツ大会の審判ですら、審判代が出ないと嫌だと言い、授業終わったらすぐ帰るし、給料の支払いが何ヶ月か遅れてやっと支払われた時は、学校の授業があるにも関わらず、先生達が銀行に行ってしまって授業にこない。

先生達も金銭的な余裕はありません。
無理がある時間割も変更したほうがいいんじゃない?って思ってしまう。
そして先生達の環境を整えてあげることも大切なような気がします。

拘束時間を授業とは別に準備や会議の時間も含めてその分、賃金をあげることが必要なんだろうなって思うけど、予算の4割を寄付に頼るマラウイでは難しいと思う。
でも政治や寄付にかかわる上の人達の横領を取り締まって本当に必要なところにお金がいくようにしたら何とかなるのではないかって思うけど、そんな簡単なもんじゃないんやろなー。

 

セミナーの内容はよく分からないけれど、やり方だけを何度もセミナーで行うのではなく、そこで実際に模造紙に書いたり、必要な道具を揃えれたり準備完了し明日から実際に出来る状態まで持っていかないとマラウイでは難しいと思う。

セミナーで準備、授業で実践→セミナーで本当に実行できているかチェック、評価。

それにより報酬を与えるを繰り返し、何回かやったところで課題を与え、自分なりに工夫した1コマの授業を考えてきてセミナーで発表、評価、自分で工夫して授業を行える先生を増やして今度はその先生が先生達を指導する立場にならないと、いつまで経っても他国の支援なしでは成り立たないし、最終目的である先生の質の向上と学生の学力アップに繋がらないんじゃないかなぁ。

 

まぁそれより前に、遅刻をしない、物を大切に扱う、計画的に行動するなど最低限の先生の教育なんかが必要なんじゃないかなと思いました。

 

人の長期的な派遣には、物を支援するより予算がかかるし、その寄付団体の寄付の打ち明けを発表した時に人件費が多いと寄付した人から予算の内訳おかしくないと文句が出易いのかも知れない。

でも、もう物だけを与える時期は終わったんだと思う。
国家予算の4割が寄付でまかなわれている国マラウイ。
自分達だけで自立して生活してもらうことが最終目標なら、早く次の段階に進まないと、いつまで経っても目標達成できないよっておせっかいながらに思うのです。
もちろん、そうなると困る人もたくさんいるんやろうけど、本当にその国のことを思って動いてる団体はどれぐらいいるんやろかと疑問に思った夜でした。

 

まぁでも一部の人の話を聞いただけなので、偉そうなことは言えないけど、この日感じた記録として。

 

 

今日のご飯は、お寿司!!!日本出てから酢を使った料理なんて食べてなかったから、メッチャ嬉しい。

マラウイ ムチンジ

お寿司も煮物もサラダも本当においしかったー。

 

お寿司には、なんと刻みのり付き。のり大好きやから嬉しすぎた。

近くに住むJICA隊員のリョウさんも来てくれて、活動話の他にも恋愛話なんかも交えながらマラウイ最後の夜も楽しく更けていきました。