JICAのかまど普及活動見学!!とお洒落なブランタイア観光

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マラウィ ブランタイア かまど

マラウィの今陽子とツーショット

 

どうも旦那です。

 

マラウィブランタイアで、青年海外協力隊(JICA)の隊員ヒロアキさんの家にお世話になっています。

 

今日は、ヒロアキさんの活動に付いて行って見学させて頂きます。

ヒロアキさんの任務は、地域コミュニティ開発
地域コミュニティ開発という任務はざっくりしていて、それぞれの隊員さんたちの活動は多種多様。
ヒロアキさんは、マラウィの農業省の地域組織に所属しています。

 

現在の活動は、かまどを農村部に広げること
マラウィでの料理での燃料は、都市部では電気、地方では炭、そして農村部ではマキを使用しています。

 

マラウィ 料理 薪

マラウィの農村部では、現在でもこの様な河原でのキャンプするときの様な原始的な方法で調理しているそうです。
また、薪を得るための森林伐採も問題になっているとか。

 

この薪の使用量を減らすために、導入を試みているのがかまど
かまどを使えば現状の3分の1の薪で、同じエネルギーを得ることができるそうです。

 

主婦の時間と、薪の購入費、森林伐採の減少といいことずづくめのかまど。

しかし、現状に満足し、変化を好まないマラウィの人々に導入してもらうには色々と苦労も多いそうです。

 

 

まずは、費用の問題
わざわざ未知のものにお金を掛けるほどの余裕が、マラウィの農村部にはありません。
設置をすれば将来的なコスト削減に繋がる、なんて計算ができれば、マラウィはとっくに最貧国を脱出していますね^^;

 

これは、材料をすべて無料か村で簡単に格安で手に入るものにしています
具体的には、レンガ・アリ塚の土・砂・灰・牛糞・わら・水です。
マラウィの土は水はけが良さすぎることで有名。粘度の高いアリ塚の土はナイスアイデアですね。

 

 

そして、導入意欲の問題
まずは、村長さんや農業の指導者的立場の人と交流し、信頼関係を深め、かまどに対する理解を求めてもらいます。
そして、お母さん達の口コミで良さを広めてもらいます。

 

 

さらに、その後の問題
実際に導入されたとしても、使うのは最初だけで結局放置されているかまども多いそうです。
そのために、かまどを作る際にできるだけ自分たちで作る様に指導します。

 

こうすることで、愛着も湧きますし修理も自分たちでできます。
依頼を受けて現地に行ったら、材料がポンと置かれていて、「じゃあ作っておいてね。」なんて家もあったそうで、以降自分たちで作るということは念押しして依頼を受けているそうです。

 

 

マラウィ ブランタイア かまど
ということで、作成開始!!
まずは、材料をすべて混ぜて土の粘土をチェックします。

 

マラウィ ブランタイア かまど
ここは、ヒロアキさんがチェックをして、村人に何回も手で触ってもらい粘度を実感してもらいます。
そうしないと、修理用の土が作れませんしね。

 

マラウィ ブランタイア かまど

基礎の部分に水を撒きます。

 

マラウィ ブランタイア かまど

そして、レンガを設置して、かまどを形成していきます。

 

マラウィ ブランタイア かまど

レンガを積んで、土で塗り固め…を三段作ります。

 

マラウィ ブランタイア かまど

Shukuもちょっとお手伝い。

 

マラウィ ブランタイア かまど

実際に使用する鍋を置いて、最後の仕上げ。

マラウィの女性は、手を使って上手に表面を仕上げます。

 

マラウィ ブランタイア かまど

完成!!

これで、乾季は4日、雨季は1週間くらい乾燥させれば使用できるそうです。

 

マラウィ ブランタイア かまど

乾くとこんな色になります。

 

この後別の村に移動し、かまどを使ったスイーツの提案をしにいく予定でしたが、村に急に会議が入ったので中止。

これもマラウィでは日常茶飯事だそうで、隊員のみなさまご苦労様です。
マラウィ人は結構ちゃっかりしていて、寄付や物品支援が中心の欧米人の支援団体が来る時は全員が時間ぴったりに集まるそうですが、技術支援が中心のJICAとの約束は遅れたりすっぽかされたりすることも多いのだそう^^;

 

 

なので、かまどを作った村でランチをご馳走になりました。

 

マラウィ ブランタイア シマ

献立は、もちろんマラウィの主食シマテレレ(オクラ)
Shukuは、今回もシマ作りの手伝い。
何気にマラウィで、こんなにもシマをかき混ぜた旅人はいないんじゃないかな、笑。

 

マラウィ シマ テレレ

個人的には、ここのシマがとっても美味しかった!!
たぶん、収穫期なので新トウモロコシで作ったシマなのでしょう。
非常に香ばしくて、舌触りも良かったです。

 

 

農村部にかまどを普及させて、それによって浮いた費用・時間・人手を使って、商品作物を作ったり、加工食品を作る。

そして、その現金収入を使って、また何か考えて…。

こうやって地域の発展を補助するアイディアを提案・啓蒙したり、支援したりするというのはとても興味深い活動だなと感じました。

 

ただ食料や物品やお金を配るのは、紛争や飢饉などの突発的な緊急事態には必要だけれども、慢性的な貧困に対してはなんの解決にも繋がらないと思います。

「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える。」

この日本式の支援をもっと広げてほしいし、多くの現地の人に理解してもらいたいですね。

 

 

午後は、予定が空いたのでヒロアキさんにブランタイア市内を案内して頂きました。

 

マラウィ ブランタイア 雑貨

まずは、欧米人が経営するおしゃれな雑貨店へ。隣はイタリア料理店。

 

マラウィ ブランタイア 雑貨

マラウィ ブランタイア 雑貨
支援も兼ねている様で、刑務所で作られたものや、地方のママ団体が製作した雑貨が並んでいました。
デザインも良かったです。その分、お値段もしっかりしますが^^;

 

 

マラウィ ブランタイア 雑貨

そして、マラウィで一番古いと言われている建物マンデラハウスへ。
ここは、現在アーティスティックな雑貨とカフェになっています。

 

マラウィ ブランタイア

ヒロアキさんは週末に疲れた心身をリフレッシュさせるために、この辺りのカフェでのんびり過ごすそうです。
ここが、都市部に住む隊員さんの特権ですね。
ただし、お金を使う場所がない農村部の隊員と違って生活がかつかつになるそうですが、笑。

 

 

マラウィ ブランタイア 市場
そのあとは、市場へ。

 

マラウィ ブランタイア チテンジ
ここでは布を見たり野菜を買ったりして、ぶらぶら。
マラウィ1の大都会の市場なので、もっと活気があると思いましたが意外と大人しかったですね。
土曜日の午後だったからかなぁ。

 

 

その後、ヒロアキさんは、近所のJICA隊員の方が熱で臥せっているので、お見舞いに。
マラウィは国土の割にJICA隊員が多い国で、こういう助け合いができるのもいいですね。

 

その間に僕たちは夕食の準備。
昨日は、ヒロアキさんにご馳走になったので、今日は僕たちがお好み焼きを振る舞いました。

 

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今回は、山芋の代わりにテレレ(オクラ)を使って見ました。
これも、ヒロアキさんの家にあったJICAの雑誌の隊員飯というコーナーに載っていたもの。
JICAの隊員さんも現地で手に入る食材で日本食が作れる様に、色々工夫されている様です。

 

それと、パクチーとトマトとアボカドのサラダ。

マラウィでパクチーを見たのはブランタイアの市場が初めて。

もちろん、食堂のメニューで使っているのを見たことはありません。

誰が買っているんだろ^^;

 

デザートは、大学芋とスイートポテト。
マラウィのサツマイモは結構甘くて美味しいのです。

 

お腹いっぱいになって、深夜まで楽しい談笑は続きました。
学校隊員と違って、ヒロアキさんは夜型だそうで、僕たちも久しぶりの午前様。

 

明日は、マラウィ最高峰ムランジェ山を目指します。