信頼を裏切るイラン人バス車掌に激怒!!そしてなぜか見知らぬ人の家で寝る
お世話になったファティの家を後にして『meymand』村に向かいます。
この村は最近、世界遺産に登録された村。
まだ観光客もそんなにいないだろうということで行きたいリストに入ったところ。
今いる村『fasa』から『Meymand』まで行くにはまず『ハージアバード』まで行く必要があります。
そこからミニバスでファーレガーンに行き、そこからタクシーかなと思っていました。
まずファサからハージアバードまでは、ファティのお父さんに調べてもらった結果、今日はバスがないらしい。
どうしようかなと思いきや私達がいる『ファサ』よりも北の町『シーラーズ』から発車して南の町『バンダレアッパーズ』までのバスはあるらしい(ハージアバードはそのルートの通り道にあります。)。
なので、途中で降ろしてもらえるようお父さんが話をつけてくれるみたい。
言わば途中乗車、途中下車になる訳で、そうなると地元民でないとかなりハードルが高いけれど、お父さんがバスの車掌にしっかり伝えてくれるってことで、そのバスに乗ることに。
しかも、そのバスはもうすぐ来るってことで急いで家族とさよならしてお父さんの車でバス乗り場へ。
バス待ち中お父さんが買ってくれたザムザムというイランのコーラ
バス乗り場へついて待つこと1時間以上。
今日はもう来ないかもと思っていたらバス出現。
お父さんがバスの車掌さんと握手をかわし、私達のゲストを頼んだとお願いしてくれた。
なので、大丈夫だろうとその時に料金の確認をしないでバスに乗り込んだのが不幸だったのか幸運だったのか、このバスに乗り込んだことで私達の今後の予定が大きく変わることになるのです。
席に着くと料金を回収しに、お父さんと握手をかわしたのと違う車掌さんがやってきた。
料金は1人300,000リアル(2人で600,000リアル)だという。
これまでイランをバスで旅した経験上、300キロ足らずの距離でいくらVIPであろうともその金額はありえない。たぶんぼられている。
とりあえず適正価格を知りたいから比較する為に、始発の『シーラーズ』から終点の『バンダレアッパーズ』までの料金をきく。1人440,000リアル。
『シーラーズ』から『バンダレアッパーズ』までは600キロ超え。なんか比率おかしくない?距離半分やから料金半分とまではいかないのは当然やけど、それなら250,000リアルぐらいが適正なんじゃないかな。
この車掌が嘘ついてる可能性が見えてきた。
とりあえずお父さんと握手をかわした信用できるであろう車掌の所まで行き料金を確認してみることに。
すると、その車掌も同じことを言う。
とりあえず確認の為にシーラーズからバンダレアッパーズまでの料金を聞くと1人880,000リアルだと言ってきた。
2人でやんな?ってきいたら1人って言い張る。
イヤイヤ、さっきの車掌に聞いた金額と違うし。
そして、ご丁寧に計算式まで提示してきた。
始発から終点までは約600キロで、私達の乗る距離はその3分の1だから、880,000リアルを3で割って2人やから2を掛けるとほら2人で600,000リアル(差額はあるけどそれは途中から乗ったから。だいたいそんな感じだというしそれは理解できるけど)
やから、はよ金よこせと。
クソー、こいつら全員グルやないか。
金額は合わせてきたけど、なんでその金額になるかの説明が2人とも違うし。
もう誰も信用できん。
自分の座席に戻り、近くのお客さんに料金を確認する。
南米でもそうやったけど、こういう時は利害関係のないお客さんに聞くのが1番。
始発のシーラーズから終点のバンダレアッパーズまで1人いくらなん?
やっぱ1人440,000リアル。2人で880,000リアル。やないか。
あームカツク。今まで出会ったイラン人全員いい人やったのに。
信用してたのに。
お父さんと握手かわしてたやん。
お父さんの信用まで奪う気か。
それが1番腹立ってどうしても許せない。
平気で嘘つく人は嫌い。
ちなみに、全員英語できないし、ここまでのやりとりは全部身振り手振りと紙に数字書いてのやり取り。
英語できる人がお客さんにいて、そこからイロイロあって適正価格は250,000リアルに落ち着き、料金払おうと席に戻ってる間に数字のマジックで私達の味方してくれた乗客も騙し、何故か再び300,000リアル請求してきた。
お客さんになぜそうなったか計算式してもらうけど、それって完全に数字マジック。
なんやねん。あの車掌。頭だけは回るねん。
でも、そんなのに騙されません。
数学は得意やったからね。
むこうの言い分の正しい計算式示して計算したら250,000リアル。
その場で払って一段落。
もー疲れた。
日本円にしたらホンマにチョットの金額で、そんなに頑張らんでもって思うけど、金額の問題じゃなくて、何が許されへんって「お父さんと握手したおまえが平気で裏切るな」ってこと。
こーいうの一番嫌いやし、許せません。
数分後、他の乗客に責められたのか、ザクロを持って謝りに来た車掌。
しかも適正価格200,000リアルだったらしく、二人分の100,000リアルを返金してきた。
イライラの詰まったザクロ
受け取るかボケと思ったけど、ここで意地張って受け取らないのも損なので、そこは冷静に現金もザクロもチャッカリ受け取ったけど、許す気はない。
なんでも謝って済むと思うなー。
最初からやんなという思いを込めて、思い切り睨んだものの怒り収まらず。
イランの人にずっと良くしてもらってたから、嫌な人に会ったのがショックっていうのもあって。
イランの人は全員いい人やったって言いたかったのにー!!!
と怒りまくる私を乗せてバスはハージアバード近くに到着。
ここで降りてタクシーを拾い、ハージアバードの町まで行く必要があります。
同じバスの乗客も私たちと同じ場所で降りたので、一緒にタクシーに乗ろうというようなことをジェスチャーされましたが、言葉があまり通じない人とタクシーシェアするのもめんどくさいので、その場ですぐ、ヒッチハイクをしてトラックが停まってくれた私たちは、トラックに乗り込み、その人達とはさようならをしました。
トラックの運転手さんは、トルコ系イラン人。
トルコ1か月旅してた私たちはトルコ語少し覚えてたので、その言葉を言ったりして車内で盛り上がり、あっという間に目的地のハージアバードの町の入口に到着。
トラックの運転手さん
運転手さん、ピスタチオくれたから、かわりにさっきのバスでもらったザクロあげた。
少しはザクロが役立った。
トラックからの景色
町の入口でトラックとサヨナラして、さぁホテル探さなと歩き始めた私たちの前に現れたのは、さっきタクシーをシェアしようと誘ってきたイラン人。
英語はまったく通じないけれど、しきりにホーム、ホームと言いながらジェスチャー。
どうやら、うちに来いと言っている。
なぜそうなるか、状況があまりつかめないしで断ったけど、当然英語できないから通じず。
子供連れてたし悪そうな人達じゃなかったので、断り続けるのも疲れて、もうここは流れに乗ることに。
タクシーでやってきたのは、町の反対側の外れの団地。
そこにはその人達のお母さんがいました。
どうやら子供を連れての里帰りのようです。
とりあえずお茶をいただき、子供に折り紙を作って遊んでたけど、ホテル探すならもう今から探し出さないと間に合わないしと時間が気になるところ。
すると、女の人が出掛けようとジェスチャー。
女の人の名前はザラ。子供の名前はマシン。
荷物を持ってでようとすると荷物は置いて行けと。
今から出かけて帰ってきたら遅いだろうし最悪野宿かなー。。。
もう成るようになれと覚悟を決めてお出かけ。
市場に行って、アイスクリームを食べて公園で遊んで。
どうやらハージアバードの町を案内してくれている様子。
ザラとマシンとアイスクリーム
公園のマーケット
ザラが果物で作ったジャム買ってくれました。
そして家に帰るとお母さんがご飯を作ってくれていました。
イランの家庭料理
イランの家庭料理はやっぱりおいしい。
そしたら続々と来客が増えて段々分かってきた家族構成。
私たちを連れてきてくれた女の人はザラ。
一緒にいた男の人はザラのお兄さんで、子供はお兄さんの子供マシン。
そして後からやってきたのはザラのお姉さん2人とその子供たち。
兄弟はまだまだいて、お母さんは10人子供産んだらしい。
でもお父さんは戦争で亡くなったので、お邪魔している家は普段はお母さん一人暮らしなんだそう。
そして今日はザラのお誕生日。
賑やかな誕生日会
イランの誕生日は、やはり主役がみんなをもてなすようで、ザラがみんなの為にケーキを自ら切り分けていました。
どうやら私たち、今日はこの家に泊まってもいいみたいです。
お言葉に甘えて泊まられてもらいました。
英語が全然通じなくても身振り手振りでもどうにかなるんだと思った日。
明日は『Maymand』に出かけられるのか??
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