災い転じてサイと為す!?カーマ・ライノサンクチュアリへ
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どうも旦那です。
ボツワナの首都ハボローネに滞在中。
今日は、ハボローネから北に350kmほど離れた場所にある「カーマ・ライノサンクチュアリ(Khama Rhino Sanctuary)」に向かいたいと思います。
「ライノ」は英語で、日本語訳は「サイ」。
「カーマ・ライノサンクチュアリ」は、漢方薬などの目的で使用されるサイの角を狙った密猟で、絶滅の危機に追いやられたサイを保護している施設なのです。
サイの保護施設と言っても餌を与えたりしている訳では無く、広大な敷地を柵で囲って自然な姿のままでサイを生活させ、レンジャーが密猟者から守るために終日パトロールをしている、そんな環境です。
もちろん、他の野生動物たちもいるので、ここでゲームサファリを楽しむことができます。
僕たちは、今までタンザニア、ザンビア、そしてボツワナ北部のカサネでサファリを楽しんできましたが、サイはタンザニアで肉眼では米粒程度に見えただけなんですよね^^;
なので、野生のサイを間近でしっかり見たいなぁと調べたところ、この「カーマ・ライノサンクチュアリ」に辿り着いた訳です。
さて、ハボローネから「カーマ・ライノサンクチュアリ」への交通手段はバス。
施設の入り口が幹線道路沿いにあるので、北部の街に行く長距離バスに乗って途中下車すれば簡単にアクセスできます。
行き先は「マウン」(※ハンツィ経由以外)もしくは「オラパ」行きに乗って、「カーマ・ライノ」に行きたいと車掌に伝えればオッケーです。
料金は一人78プラ(850円)。所要時間は5時間程度。
乗車場所は、ハボローネの長距離バスターミナルになります。
本数は、比較的多い路線の様ですが、空白期間もあるので午前中の早い時間に行った方が無難です。
僕たちは、午前9時半発のマウン行きに乗りました。
驚くことに、ボツワナの長距離バスは定時発車なんです。
これは先進国では当たり前ですが、アフリカでは非常に稀。
ガラガラでも出発するので、逆に経営大丈夫??と心配してしまう位^^;
しかし、ご心配なく。途中の停車場所から人がどんどん乗って来ますので、最終的には8割くらいは席が埋まります。
ボツワナでも、バスの車内に来る物売りは健在。
でも、物を押し付けて売ると言うよりは、乗客と話しに来ると言う感じでしたね。
食べ物より、香水売りが多かったのは謎。
各街で停車兼休憩を繰り返しながら、バスはのんびりと進みます。
ボツワナの道路はよく整備されており、バスも結構なスピードで飛ばしますが振動もなく快適でした。
「カーマ・ライノサンクチュアリ」到着。
受付で、キャンプサイトの申し込み。
国立公園の入場料が88.65プラ、キャンプサイトが一人102.85プラ。
料金表
これに何故か国立公園の車の持ち込み料が86プラ掛かっていて、僕たちは車を持っていないけどと言っても、キャンプサイトまで(2km位)のトランスポート代と言うことらしい。ちょっと高くないかなぁ??
最初、受付の女性はトランスポート代は一人10プラと言っていたのに、急に方針転換。
それに、料金表にはキャンプサイトへのトランスポート代なんて記述はなく、あくまで国立公園の車の持ち込み料の料金なんでなんだかモヤモヤ^^;
翌朝のゲームサファリは人数によって安くなるので、もしシェアしたい人が現れたらシェアするし、現れなかったら二人で参加するからアレンジしてねと伝えると、じゃあ支払いは確定した後で言うことでサファリの支払いは保留に。
これが、後々の災いの種になります^^;
キャンプサイトまでは、施設のワゴン車で送迎。
キャンプサイトは広くて、水道とBBQができる場所が完備。
周囲に薪となる枯れ枝や着火剤となる枯葉や草がたくさんあるので、ライターかマッチさえあれば自炊できます。
これだったら、肉とか野菜とか持って来ても良かったなぁ〜、残念ながらラーメンのみ。。。
ホットシャワーがあり、清潔なトイレもありました。快適。
キャンプサイトには色々な鳥が遊びに来ます。
青っぽいカラス
キツツキ??
歩き方が変な鳥
大きなフンコロガシも。
また、「カーマ・ライノサンクチュアリ」の星空は良かったです。
鉄塔が立っているので星空が映えます。
焚き火の明かりに揺らぐ枯れ木も良い感じ。
5月のボツワナのブッシュの夜はかなり冷え込みます。
送迎してくれた女性が、ブランケット持ってるの??本当に寒いわよと言っていた通りに^^;
でも、今回は寝る直前まで焚き火で体を温めていたので、何とか眠ることができました。
翌朝。
ゲームサファリの開始時刻は、朝6時。
5時頃に目覚めて火を起こし、暖を取りながらトーストを食べます。
そして、午前6時。
サファリカーは来ません。
まぁ、アフリカだしちょっとくらい遅れるよね。
午前6時15分。
サファリカー来ないなぁ??
まぁ、もうちょっと待ってみよう。
午前6時30分。
サファリカー来ねぇじゃねぇか!!
どうなっとるねん!!寒いし、もう朝日が昇ってるやん。サファリとしては完全に出遅れ。。。
ハボローネでお世話になっているキャンディさんに電話をお借りしていたので、オフィスに掛けるも通じず。
これはもう、歩いて事務所に行くしかない!!
意を決して2km先の事務所に向かって歩き始める二人。
が、とあるキャンプサイトのそばの茂みから、がさごそと大きな音がする。
恐る恐る近づいてみると、、、
サイやん!!
しかも、口が尖っているので、これはブッシュに住むクロサイ。
この「カーマライノサンクチュアリ」でも、数頭しかいないレアな野生動物です。
ちなみに、白サイは草原にいるので口が平らだそうです。
道中に、
こんな看板があったので、刺激しないように見やすい位置に移動しながらクロサイを観察します。
体つきはかっこいいけど
目は可愛い
おしっこするときに、尻尾をたたんで、ブシューとするのが面白かったです。
そして、サイはゆっくりと茂みの中に消えて行きました。
感動〜!!
まさか、サイをこんなに近くで見ることができるなんて。
もう、僕たちの心はすっかり満足していました。
(あっ、事務所に行くのを忘れていた。。。)と、キャンプサイトを出てブッシュの中の道を歩きます。
写真には撮れませんでしたが、クドゥがいました。
砂地の道は、動物の足跡だらけ。
しばらく歩いていたのですが、なんで僕たちがわざわざ歩いて行かなければならないんだろう。
サイも見れたし、この時間からゲームサファリに行けたとしても、一番良い時間はとっくに過ぎているし、もういいや、戻ろうと、キャンプサイトに引き返しました。
そしてキャンプサイトに戻ると、さっきのクロサイが再び姿を現しました!!
僕たちも息を潜めながら再びじっと観察。
サイがブッシュに去るまで、時間を忘れて見とれていました。
そろそろ帰ろうかとテントを撤収し、事務所に戻ったら文句も言いたいし、トランスポート代もやっぱり納得できないので、電話もせず歩いて事務所に向かうことに。
事務所まであと500mと言うところで、車が来て僕たちのところで止まり、なぜブッシュを歩いているんだと聞かれたので、予約していたサファリカーが来なかったこと、だから帰りの車の予定も伝えれなかったことを伝えると、職員はまたかと言う顔で僕らを車に乗せて事務所に連れて言ってくれました。
その職員に、レセプションの職員ではなくボスと話がしたいと伝えると、ちょうどボスが園内のパトロールを終えて戻って来たところ。
今朝のサファリに付いて事情を話すと、申し訳ないと言って謝罪してくれて、今からでもサファリをアレンジすると言ってくれましたが、サファリに良い時間は過ぎていることと、ハボローネに帰らなければならないことを伝えました。
すると、
「では、30分程度のゲームサファリに無料で連れて行ってあげる、それくらいの時間はあるだろう??さぁ乗った乗った。」
と僕たちを無料のショートゲームサファリに連れて行ってくれました。
うん、ラッキーですね。これは^^;
とりあえず、気分を入れ替えてサファリを楽しむことに。
シマウマ
インパラ
牛と鹿が合体したような動物(馬じゃなくて良かったね)
たぶんシロサイ(ちっちゃ)
見られた動物はおなじみのメンバーでしたが、やっぱりサファリは楽しいな。
サファリが終わり、僕がトイレから戻ると、Shukuとボスと昨日の受付の女性が話し合い。
Shukuは、女性が今朝のサファリの件は自分はまったく悪くないと言う態度を取り続けていることに憤慨し、トランスポートフィーに疑問があるとボスに詰め寄っている模様^^;
ボスの答えも、部下を庇いたいのかチグハグだったので、Shukuの論理的説明が勝ちトランスポート代は返還されることになりました。
帰りのハボローネ行きのバスもあっさり見つかり、夕方頃ハボローネへ。
おなじみハングリー・ライオンの壁にもサイが。
まぁ、とにかくサイが見れて良かったです。
サイを必ず見たい方は「カーマ・ライノサンクチュアリ」をオススメします。
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