スペインから南フランスまで400kmのヒッチハイクに挑戦!!
嫁のShukuです。 japanese_dog_hana
スペインのフィゲラスに滞在中。
今日はフィゲラスからフランスのヴォギュエ村まで、約400キロの道のりをヒッチハイクで移動する予定。
今までの世界一周中に、短距離をヒッチハイクで移動したことはあるけど、こんな長距離を移動するのは初めてです。
さてさて、無事に着けるかな〜??
ヒッチハイクの基礎知識
ヒッチハイク中
ヒッチハイクの方法は3つあって、
①行き先をボードに書いて提示して停まってもらう。
②ボードなしで手をあげて車に停まってもらう。
③ガソリンスタンドや駐車場などで停まっている車に声をかける。
のどれかが基本。
その時の場所にあった方法を選ぶのがコツです。
それよりも大事なのが、ヒッチハイクを行う場所。
例えば、高速道路の道沿いで手を上げても誰も止まれないし、引き返すこともできません。
車の数が多く、停車しやすい場所が理想です。
今回は、ヒッチハイク用のアプリをダウンロードしたのですが、これが大活躍。
アプリの名前は「Hitchhiking Maps」、Andridのアプリです。
レビューの評価はとても低いのですが、そこまで使い勝手は悪くなかったです。
このアプリは、地図にヒッチハイクポイントが表示されます。
このポイントは、今までユーザーがヒッチハイクに成功した場所のデータを集めたもので、5段階のレートも付いています。
なので、同じ交差点でも北と南では、ヒッチハイクの成功率が変わっているのが分かったりします。
予め地図をダウンロードしておけば、オフラインでも使用することができます。
ヒッチハイクを予定している人は、スマホに入れておいて損はないと思いますよ〜。
おすすめ Hitchhiking Maps
今回のヒッチハイクの目的地
今いるスペインのフィゲラスをスタートして、ゴールはフランスにあるヴォギュエという村。
ヴォギュエ村には、日本で家に泊めてあげたことがあるフランス人のマヒエルとトーマスが住んでいます。
今回、近くを通るので会いたいと連絡したところ、快く受け入れてもらえることになりました♪
私たちが今回訪れるヴォギュエ村は、フランス南部にある田舎。
タイムリミットは日が沈む前まで、上手くたどり着けなかったら最悪野宿も考えています。
そんな計画なので、Taxiは最後まで嫌がり色々な交通手段を探していました。
でも、ヨーロッパの大都市区間は格安バスがあるのですが、マイナーな路線はびっくりするくらい高かったりします。
バスがなく鉄道しかない路線もありますが、ヨーロッパの鉄道は高いのでとても乗れません…。
Taxiが計算した公共交通機関でのヴォギュエ村までの交通費は一人100ユーロ(13,000円)。
当然、高いので却下。
私は一回長いヒッチハイクをやってみたかったのでルンルンでしたが、Taxiの足取りは重かった(笑)。
1人100ユーロ以上も交通費払えないけど、マヒエルとトーマスには絶対会いたかったので、ヒッチハイクをすることに決めました。
頑張るぞ〜!!
1台目:カジノで働く音楽大好きアルバニア人男性
アプリで検討した最初のヒッチハイクポイントまで、宿から歩いて向かいました。
本当は朝の通勤時間からヒッチハイクをする方が成功確率があがるので、早朝の7時頃から始める予定でした。
が、今までの寝不足も重なり、結局ヒッチハイクを始めたのは9:30頃でした。
今回のヒッチハイク場所は、フィゲラス郊外のガソリンスタンド。
ここでは、給油しに来たフランス方向に向かう車に直接声を掛ける作戦です。
嫌々なTaxiには、とりあえず荷物番をしてもらって、ガソリンを入れに来た人に私が積極的に声を掛けます。
大事なのは最初の挨拶と笑顔。
断られも笑顔で、「ありがとう!!」と言います。
ここはスペインなので、ありがとうは「グラシアス!!」。
車はたくさんガソリンスタンドに来るのだけれど、近所の人も多く断られること数十回。
向かいにもガソリンスタンドがあり、レストランが併設されているので、わざわざ逆方向でも入っていく車が見えたので、私はそっちに移動。
Taxiは、引き続き同じ場所で声を掛けます。
…う〜ん、なかなかヒッチハイクできません。
道路に車はたくさん通っていたので、ガソリンを入れに来た人だけに絞るのは、チャンスを逃しているかも。
私がガソリンスタンドの手前でヒッチハイクして、Taxiは引き続きガソリンスタンドで声を掛ける作戦に変更。
ヒッチハイクを開始してから、かれこれ1時間ぐらい。
作戦変更から10分程で、ようやく1台の車が停まってくれました!!
本日、最初にヒッチハイクさせてくれたのはスペイン在住のアルバニア人の男性。
ここから、20キロ先のフランスとの国境付近のカジノへの出勤途中。
そこまで乗せていってもらうことにしました。
英語はほとんど話せなかったので、片言のスペイン語と英語でコミュニケーションを取りました。
4ヶ月間、南米を周りながら覚えたスペイン語が、こんなところで役に立ちました。
音楽は俺の人生だって言っていた音楽好きのお兄ちゃん。
良いスピーカーで音楽を聞いてる間に、あっという間にカジノに到着。
ありがと〜、お仕事頑張って♪
2台目:心配してわざわざ引き返してくれたやさしいおばあちゃん
アプリを見て、この辺りのヒッチハイクポイントまで移動してヒッチハイク開始。
大きなロータリーのそばで、交通量もいい感じ。
目が合った人たちは、笑顔でグッドの合図をしてくれたり友好的だったけど、なかなか停まってくれません。
そんな中、1台の車が停まってくれました。
ドライバーは年配の女性。
彼女は、「今は人も荷物もたくさん乗ってるから、家に荷物を置きに行って戻ってくるね。5分ぐらい待っていてくれる?」と言ってわざわざ戻ってきて私たちを乗せてくれました。
実は彼女の家はすぐそこ。
なのに、私たちの為だけにわざわざまで国境付近まで乗せて行ってくれるそうです。
おばあさんは、キリスト教のカトリック信者。
困っている人を助けるのは当たり前で、ヒッチハイクをしている人を見たら助けてあげたい。
でも、最近は車に乗せる方が被害に遭う事件なんかもあるみたいで、なかなか行動には移せない事情があるそうです。
「あなたたちの人相が良かったから、大丈夫だと思って乗せたのよ。」と言って、彼女はフランス国境を越えてしばらく走ったところにあるバス停まで連れて行ってくれました。
「このバス停から次の大きな町までのバスが1ユーロで出ているから、もし車が見つからなくても大丈夫よ♪」とそこまで気遣いしてくれていました。
ありがと〜、いつまでも元気でいてね。
3台目:今度日本を旅行するパワフルなママ
このポイントでは、ヒッチハイクはするけどバスが来たときはバス乗る作戦。
だけど、そんな心配はどこ吹く風。
ヒッチハイクすることわずか5分で、1台の車が停まってくれました。
ドライバーは、フランス人の子供が1人いるママさん。
子供が学校に行っている間に、色々な用事を済ませている途中だそうです。
旦那さんは、出張でほとんど家にいないので、ほぼ1人での子育ては大変みたい。
また、もうすぐ日本に旅行に行くと話してくれました。
リヨンへ続く高速道路の入口まで私たちを送ってくれました。
ありがと〜、日本旅行楽しんで♪
4台目:自然派のおもしろお兄さん
アプリを見ると近くにポイントがあったので、そこまで歩いてヒッチハイクスタート。
私たちがヒッチハイクを始めたすぐ後に、ヒッチハイクを始めた人がいました。
その人は目的地を紙で書いて持っていました。
初めてのライバル登場でどうなるかな〜??と不安だったけど、15分程で車が停まってくれました。
車に乗せてくれたのはフランス人男性。
今日は、奥さんを実家まで送って行って帰るところでした。
南フランスで、モンゴルのゲルを使った宿泊施設を運営しているそう。
知り合いがハチミツ作っていたり、南フランスの自然が大好きみたい。
車はボロボロで、なかなかのスピード狂な上、ハンドル握りながら地図を見せてくれたりとハラハラ。
おっかなびっくりしながらも、無事私たちの向かう方向と彼の目的地の分かれ道に到着。
ありがと〜、またどこかで会えるといいな♪
5台目:空港へ向かうオーストリア人
再び高速の入り口で降ろしてもらって、ヒッチハイク開始。
フランスの高速の料金所はETC完備で、車もほとんど減速せずに通るから停まってくれるかなぁ?
不安だったけど、結局開始わずか5分で1台の車が停まってくれました。
ドライバーは、留学の斡旋業を営むオーストリア人の男性。
妻の実家である南フランスに行った帰りで、今日鉄道でリヨンに向かい飛行機でオーストリアに帰る予定。
だけど、ストライキで鉄道がストップしていて、仕方なくレンタカーを借りて空港に向かっているそう。
ここから80km位先にあるアビニョンには、ヴォギュエ村を通るバスがあるらしい。(Taxi調べ)
とりあえずそこを目指したいと伝えたら、次の大きな都市であるモンテリマールまで行ったほうがいいよとのこと。
なので、リヨンの途中にあるモンテリマールまで、一気に連れて行ってもらえることに。
わざわざ、高速を一旦降りて、私たちをモンテリマールの出口で降ろしてくれました。
目的地のリオンまで高速が続いているのにわざわざ降りて降ろしてくれるなんて!!ありがと〜♪
6台目:長距離トラックドライバーのエクアドル人
モンテリマールは、比較的大きな街で高速は郊外にありました。
とりあえず、モンテリマールの街から目的地へ続く道へ行きたい。
高速の出口には大きな駐車場があったので、今回は停まっている車にお願いする作戦にしました。
モンテリマールの町に行く車を探すけれどなかなか見つからず…。
ダメ元で声をかけた大型トラックの目的地が、ボギュー村の一歩手前のオーブナ!!
事情を説明して、乗せてもらいました。
ドライバーは、出稼ぎで南米から来ているエクアドル人のお兄さん。
お兄さんは、英語よりもスペイン語が得意なのでスペイン語と英語を交えて会話。
いつも1人での長距離運転は暇らしく、私たちがいることを喜んでくれました。
大型トラックに乗るのはイラン以来だったけど、やっぱり車高が高くて窓が大きいので乗っていて気持ちがいいです。
運んでいる荷物の受け渡し時間が迫っていたので、オーブナの搬入先の会社まで一緒に行きました。
結局、会社は開いていたけれど、搬入は翌朝と言われたみたいで、今日は彼はこの近くに泊まるそうです。
という訳で、ここでお別れ。ありがと〜、お仕事頑張って♪
最後は残念ながら路線バス
オーブナからヴォギュエ村までは、あと11キロ。
しかし。ここで雨が降ってきて寒くなってきた…。
最後までヒッチハイクしたかったけれど、遅くなってマヒエルに心配掛けてもいけないし、バスを使うことにしました。
重い荷物を背負って、丘を登ってオーブナのバス停まで。
バス停で、ヴォギュエ村行きのバスをバス待ちの人に聞いたら、バスは無いからタクシーで行けと言われる。
そんな訳がないと思うけど、時刻表も見当たらない…。
う〜ん、どうしよう??と思っていると一台のバスが到着。
運転手に聞くと、ヴォギュエ村を通るバスでした♪
あっという間に、バスはヴォギュエ村に到着。
たった10分なのに3ユーロ(390円)は高いなぁ。
兎にも角にも、無事にスペインのフィゲラスからフランスのヴォギュエ村に到着しました。
400kmも移動したなんて思えないくらい、あっという間の一日。
みんなの善意に助けられました、本当にありがとう!!
フランスの家庭料理でおもてなしを受けました
高台から観たヴォギュエ村
ヴォギュエ村のバス停に着いたのは、日が沈みかけた19時45分ころ。
しばらく待っていると、バスに乗る前に連絡していたマヒエルが車で迎えに来てくれました。
久しぶり〜!!
私たちが前の一時帰国の時に実家に泊まったから、約2年ぶりです。
マヒエルとトーマスの間には女の子の赤ちゃん(8ヶ月)が産まれていました。
名前はアヤ。
外国でも覚えてくれやすい名前にしたそうです。
驚いたのは、マヒエルの選んだ出産方法。
なんと、自宅に置いたビニールプールで水中出産したそうです。
すくすく育って元気いっぱいのアヤ。
トーマスが帰宅し、みんなでディナータイム。
マヒエルがフランスの家庭料理でもてなしてくれました。
素材の味を活かしたシンプルな料理が1番美味しいと思わせてくれる味♪
あと、フランスのチーズは本当に美味しいな〜。
今日から、しばらく南フランスの小さな村ヴォギュエで小休止です♪
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