フィゲラス観光!!サルバドール・ダリの生まれた街

2019/12/25スペイン旅行記, フィゲラス

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

 

嫁のShukuです。  japanese_dog_hana

スペインキュベレスでカウチサーフィンをして、一般宅で目覚めた朝。

モロッコから深夜の飛行機で移動て空港泊→バルセロナを1日中観光→カウチのホストと深夜までトーク→早起きしてカタルーニャ地方をドライブ→夜はバルで遅くまでホストとトーク。

からの、今朝も早起きで、絶賛寝不足中。

 

今日はキュベレスを離れ、バルセロナの東にある街「フィゲラス」に向かいます。

日本では聞いたことのない都市フィゲラスですが、実は日本でも有名な「サルバドール・ダリ」の出生地なのです。

さてさて、どんな街なのか楽しみ♪

 

キュベレスからフィゲラスまで鉄道RENFEで移動(バルセロナ経由)

スペイン キュベレス駅

キュベレス駅

キュベレス(Cubelles)からフィゲラス(Figueres)までの移動手段は、スペインの国鉄RENFEで。

キュベレスの切符の販売機では、なぜかこの区間を一気に買うことは出来ず…。

という事で、とりあえずバルセロナまでの切符を購入してバルセロナ・サンツ駅に向かいました。

キュベレスからバルセロナ・サンツまでの運賃は5ユーロ(650円)

 

スペイン 鉄道 RENFE 自転車 ペット

RENFEは自転車もペットもOK!?

バルセロナ・サンツ駅で一度改札を出て、切符売り場へ。

バルセロナ・サンツからフィゲラスまでの運賃は、特急列車が16ユーロ(2,080円)・普通列車が12ユーロ(1,560円)でした。

特急列車は待たずに乗れたし早く着くけど、私たちは安く行くためにのんびり普通列車にしました。

 

スペイン フィゲラス駅

フィゲラス駅

朝の9時半ごろにキュベレスを出発して、13時頃にフィゲラスに到着しました。

電車に乗っている時間だけだと、所要時間2時間くらい

ちなみに、バルセロナから日帰りでフィゲラスと途中にある街ジローナを観光するプランの人は、朝は出来るだけ早く出発した方がいいと思います。

MAP  キュベレス駅

MAP フィゲラス駅

 

フィゲラスのアートなホテル「Hostal Sanmar」

スペイン フィゲラス

ダリっぽい噴水

フィゲラスに着いたら、すでにチェックインの時間だったので、まずは予約している宿へ。

ホテルの名前は「Hostal Sanmar」

名前はホステルですけど、ドミトリーなどはない一般的なホテルです。

 

フィゲラスには安宿がなく、Airbnbや他の街での宿泊なども考えましたがなかなか決まらず。

で、前日に直前割引で30%値引きされていたHostal Sanmarに決めました。

ラッキー♪なんとか予算内に収まりました。

 

ダブルの部屋でトイレ、シャワー別・エアコン付き。

ダリの出身地らしく、部屋の内装がちょっと奇抜。

なぜかトイレとシャワーがガラス張りという造り…。

 

しかも、トイレの前の壁に鏡があり、鏡に自分がトイレしてる姿が見えるという誰得なレイアウト。

初めて自分がトイレする姿を鏡で見たわ〜。

夫婦だから、まだ良かったけど、付き合いたてのカップルとか友達同士とかは気まずいかも知れません。

でも、清潔で机と椅子もあって、ガラス張りなこと以外はとても快適な宿でした。

 

>>Hostal Sanmarの宿泊料金を確認する

 

フィゲラスの街をぶらぶら散策

スペイン フィゲラス

ダリっぽい車

メインである「ダリ劇場美術館」には夕方に訪れる予定。

この日は日曜日だったので、スーパーマーケットなどが早く閉まる日。

夜ご飯の買い出しついでに、フィゲラスの街をぶらぶら散策してきました。

 

スペイン フィゲラス

アートなホテル

スペイン フィゲラス

ダリっぽい壁の落書き

フィゲラスの街は、観光客はみんな美術館に行っているのか、とても静かな雰囲気。

街中に、ダリにちなんだアートっぽいものが置かれていました。

 

 

よく見ると柱がタイヤ

スペイン フィゲラス

公園にドアがたくさん

公園には、ドアがたくさん並んでいました。

まるで、ダリの作品の中に入った気分。

でも、写真をうまく撮るのは難しいなぁ〜

MAP  ダリっぽいドアのある公園

 

スペイン スーパーマーケット

今日の晩ごはん

マップの地図アプリを見ながら、近くのスーパーマーケットからあたっていくも、やっぱり閉まっている店舗が多かったです。

スペインのスーパーマーケットは、日曜日は休みか14時位までに閉まることが多いので、みなさんも気をつけてくださいね。

 

なんとか開いている店を見つけて、食料をゲット!!

久しぶりの生ハムと、それにチーズにムール貝の缶詰、そしてバケット。

明日のためにポテチやクッキーなどを買い込みました。

明日から物価の高いフランスに入国するので、お菓子を買うのもしばらくお預けかな〜。

 

サルバドール・ダリという人、そして妻のガラについて

スペイン アート Tシャツ

売っているTシャツもアート

宿に帰って、ご飯を食べたらもう16時前。

少し寝たいけど、美術館は17時には行きたいから、今寝たら起きれる気がしない…。

ということで、サルバドール・ダリのドキュメンタリーを観ることに。

 

スペイン ダリ劇場美術館 サルバドール・ダリ

サルバドール・ダリ

こんなひょうきんな顔で写真に映るサルバドール・ダリ。

こんな写真とか、ダリの絵を見て、はじめはダリはただの変わったオジサンなのかなと思いました。

でも、その半生は、とてもとても一途で辛くて悲しいものだったのだとドキュメンタリーを見て知りました。

 

サルバドール・ダリ

1904年、スペインのフィゲラスに裕福な家庭の子ととして生まれました。

少年時代から絵画に興味を持ち、すでに有名な画家からその才能を認められていたそうです。

 

1928年には、シュールレアリスムの代表的映画「アンダルシアの犬」を共同制作。

その後、順調に芸術家としての道を進み、多くの有名な作品を生み出しましました。

そして、1989年、フィゲラスでその生涯を閉じます。

 

…と、ここまでだと、順風満帆な芸術家の人生。

でも、その裏でダリの中にはある苦悩があったことを、私は知りませんでした。

 

スペイン ダリ劇場美術館

ガラ・エリュアール(※一番右)

この写真の一番右に写る女性の名前はガラ・エリュアール

1929年の夏、彼女はダリと出会いました。

当時の彼女には夫がいましたが、二人は強く惹かれ合い、5年後に二人は結婚することになります。

 

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館 ガラ

 

ガラは、ダリのマネージャーとして非常に優秀でした。

また、たくさんのダリの作品のモデルとしても歴史に名を残しました。

 

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館 ガラ

一見、うまく行っているような夫婦です。

しかし、ガラは生涯何人もの若い芸術家たちとの関係を持ち続けました。

別れた元夫もその一人でした。

 

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館 ガラ

二人の関係は、晩年は非常に緊迫したものとなっていたそうです。

なぜなら、ガラは浮気をするために家を出て、何年も家に戻らなかったりとかよくしたらしい。

それでも、ダリはガラを待ち続けます。

 

一方でガラは病気になり、老いて誰にも相手にされなくなって、結局ダリの元に帰ってきた。

そんな身勝手なガラを、ダリはやさしく受け入れます。

その後、ガラが亡くなる最後の3ヶ月間を一緒に過ごしたそうです。

 

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館 サルバドール・ダリ

1982年、ガラ死去。

「自分の人生の舵を失った。」

ダリは、そう言ってひどく落ち込み翌年以降、生涯に渡って作品を作ることはなかったそうです。

いつまでも、ずっと天真爛漫なガラを追いかけ、心配し、そして愛していたのでしょうね。

 

ダリは派手なパフォーマンスや奇抜なアイディアの持ち主なので、明るくて陽気な人かと思いきや、とっても繊細な心の持ち主だったようです。

外観を奇抜な感じにすることで、自分の心を保っていたのかな。

変な絵を書くオジサンに、こんな背景があったなんて…。

私は、この話を知ってからダリの絵が好きになりました。

 

ダリ劇場美術館が奇想天外で面白い!!

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

ダリ劇場美術館

17時を回ったので、そろそろ「ダリ劇場美術館」へ。

お城のような外観の上には、たくさんの大きなタマゴ。

入る前から、ダリワールド全開です。

 

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

美術館の周りにも、アートがたくさんあるので入館前か入館後に建物をグルっと一周するのを忘れないでくださいね。

ダリ劇場美術館のチケットは大人14ユーロ(1,820円)

チケットを買って、いざ入館♪

 

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

中庭

入館して、最初に目の前に広がるのが、この中庭。

ダリ劇場美術館は、この中庭をグルっと囲むようにできています。

4階か5階まであって、地下室もあるとても大きな建物。

 

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

建物に入ると、巨大な絵画がお出迎え、その他にもたくさんのダリの作品が置かれています。

 

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

壁はもちろん、天井にも床にも、あらゆるところに作品があるので、全然進むことができません。

実際、全部見つけることができたか不明…。

 

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館 墓

ダリのお墓

フロアの床にある大理石の扉。

実は、この下にダリは眠っているのです。

 

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館 墓

地下室に入ると、このような記載を見ることができます。

ダリって大昔の人かなと思っていたけど、私が子供の時まで生きていたのですね。

 

ここからはダリ劇場美術館には、こんな楽しい作品がたくさんあるってことで、写真を一挙に掲載します。

もちろん、写真で見るより実物を見たほうが楽しいですよ〜。

 

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

他にも、数え切れないほどの作品が展示されていました。

ダリが好きだったTaxiも大満足だったし、ダリのことを全然知らなかった私もすごく楽しめました♪

 

スペイン フィゲラス ダリ劇場美術館

たまたまマドリードのホステルで知り合ったオジサンに、猛烈に勧められて行くことになったフィゲラス。

そのメインであるダリ劇場美術館は、予想を超えた楽しい場所でした。

バルセロナに寄った際には、ぜひ訪れて欲しいと思います。

公式  TEATRO-MUSEO DALI(※英語)

MAP  ダリ劇場美術館

 

※ダリの美術館は11時〜16時頃が一番混む時間で、入場制限がかかって入れなくなることも。

なので、この時間帯に行く人はホームページから予約したほうが確実。

※開館後すぐの9時頃から行くか、夕方の時間帯が空いています。(欧州のサマーバケーション中のはこの時間帯でも予約した方がいいかも)

※私たちが訪れたのは、4月の下旬のオフシーズンだったので、夕方の時間帯は予約なしで余裕でした。

 

 

宿に戻ってご飯を食べたら、早めに就寝。

明日は、ここフィゲラスから国境を超えて、フランスのボギューという村まで約350キロの道のりをヒッチハイクで移動する予定です。

どうか無事にたどり着けますように♪

 

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