未承認国家ナゴルノ=カラバフの首都ステパナケルトへ 我らが山の見つめる先[エレバンからステパナケルトへの移動情報有り]
おまたせ
どうも旦那です。
今日はアルメニアの首都エレバンからナゴルノ=カラバフという国に向かいます。
※エレバンからナゴルノ=カラバフの行き方は後述
聞きなれないこの国、実は未承認国家です。
もともとアゼルバイジャン領であったこの地域。
しかしアルメニア住民が多数いた為、仲の悪い両国の紛争の火種となりました。
結果、この地域のアゼルバイジャン人を追い出したアルメニア人たちが、ナゴルノ=カラバフという国を建国。
しかし、現在のところ世界のどの国からも承認されていません。
承認しているのは、先日訪れた同じく未承認国家の沿ドニエストル、アブハジア、南オセチアと未承認国家同士で承認し合うという現状です。
エレバンのキリキアバスターミナルを出たバスは、5時間程度でナゴルノ=カラバフとの国境に到着。
ここで、外国人はパスポートチェックを受けます。
ナゴルノ=カラバフへの入国はビザが必要なのですが、実際は入国後に首都スケパナケルトにある外務省で取得することになります(※エレバンでの事前取得も可能なようです)。
国境を通過してさらに2時間、ここからはハードな山道が続きます。
久しぶりに車酔いしましたので、車酔いしやすい人は対策してください。
ここでトラブル発生!!
目的地の首都ステパナケルトの入り口で突然運転手に降りろと言われる。
目的地の首都ステパナケルトまでは、まだ10km以上あるのに。。。
言葉の通じない海外では、その街のそばを通るだけのバスなのに、運転手にそこに行くと騙されて突然荒野に降ろされて途方に暮れることがあります。
またか・・・と、次の一手を考えていると、なにやら怪しいおっさんが、
「ノー、プロブレム!!」
とバスにやってきた。
あっ、ノープロブレムおじさんだ!!
このノープロブレムおじさん、スケパナケルトを訪れる日本人には有名な宿を経営するオヤジ。
「ノー、プロブレム」ほか四種類の英語のみで、コミュニケーションを取る類稀なる才能の持ち主。
持ちギャグは、自分のぽっこり出たお腹を指差して「これはプロブレムだ。」というもの^^;
20分前に到着したらしいアメリカ人の観光客を引き連れてやってきました。
彼の通訳によると、僕たちのバスの乗客はみんな他の街に向かうらしい。
で、運転手がノープロブレムおじさんに連絡して、郊外に向かいに来てもらったそうだ。
まぁ、街まで無料で送ると言っているし、特に宿のあてもないので彼らに付いていくことに。
ノープロブレムおじさんの電話番号
意外にも、ノープロブレムおじさんの宿は快適で、特に問題はありませんでした。
ないと聞いていたwifiも導入されています。まさにノープロブレム。
1段ベッドの5人ドミで、一人3000ドラム。
その後、ノープロブレムおじさんの車で外務省に行きビザの発行。
このビザがパスポートにあると、アゼルバイジャンには問答無用で入国できなくなるので、ビザを貼らずにシールのままもらいました。
ナゴルノ=カラバフビザの料金は3000ドラム。
街をぶらぶらしながら、スケパナケルト観光の目玉である我らが山へ。
街からは2kmくらい離れていますが、徒歩で行けます。
我らが山
アルメニアの老夫婦を表しているそうで
見つめる先はまだまだ紛争中
正直なんだこれはという観光地ですが、その像が見つめる山を見ていると複雑な民族関係や紛争について考えさせられます。
いつまた戦争が起こるかもしれない土地で暮らす人々のストレスたるや大変なものだろうなぁと。
平和的な形で、この国が落ち着くことを切に願います。
明日は、思っていたよりも良かった!?アンブレラフォールズに向かいます。
エレバンからステパナケルトへの行き方
エレバンのキリキアにあるセントラルバスステーションからステパナケルト行きのバスが出ています。
料金は一人5000ドラム。所要時間7時間程度。
当日に外務省でビザを受け取るためには、朝8時までにバスステーションに到着しておくことをおすすめします。
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