【ペンタ棒】O-ICK1でカメラセンサーの掃除をしてみた【ペッタン棒】

2018/10/22カメラカメラのメンテナンス

 

どうも旦那です。 @aso_kura

 

海外で撮った写真を整理しているときに、空に黒い点が付いていることに気が付きました。

※クリックで拡大

他の写真も確認してみると、けっこうゴミが付いている写真が多い。

レンズが汚れていると思ったのですが、違うレンズで撮った写真にも同じ場所に黒い点が付いているので、どうやら原因はカメラ本体のイメージセンサー(画像素子)ににありそうです。

 

taxi face c
TAXI

サービスセンターに持っていくのも面倒やな…。よしっ、ここはひとつ自分でやってみよか!!

 

というわけで、今回はイメージセンサーの清掃をO-ICK1(通称:ペンタ棒)を使って自力で行なった結果と感想をお伝えします。

O-ICK1(ペンタ棒)を使う前に試してみること

イメージセンサー清掃で用意するもの

まずは、イメージセンサーの清掃に必要な道具をそろえましょう。

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TAXI

バッテリーが不十分だとセンサークリーニングモードにできないカメラもあるので、作業の前に充電しておきましょう。

参考  カメラのお手入れセットはたった4つの道具でOK!

 

事前にボディとレンズを清掃する

さっそくイメージセンサーのゴミを取り除こう!!と、はやる気持ちを押さえて、まずはカメラとレンズの清掃を行います。

PENTAX K-01

PENTAX K-01

このPENTAXPENTAX K−01は、世界一周に持っていったサブカメラで、3年半もの間いろいろな思い出を残してくれました。

あまり手入れをしていなかったので、すっかり薄汚れています。

まずは、お疲れ様の意味も込めてボディの清掃です。

参考  世界一周カメラのおすすめがペンタックスの一眼レフである3つの理由

 

すっかりきれいになりました。

取れない傷は、旅の思い出ということで。

あわせて、レンズの汚れをゴミと間違えないように、あらかじめレンズペンでレンズの汚れを落としておきましょう。

taxi face c
TAXI

イメージセンサーの清掃はできるかぎり清潔な環境で行うほうが良いので、事前にボディやレンズ、作業する机をきれいにしておくのがポイントです。

参考  3分で完了!カメラとレンズの寿命を延ばす掃除の方法

 

センサーに付いているゴミの確認

次にセンサーに付いているであろうゴミの確認をします。

ゴミの確認をするために写真を撮るのですが、被写体は 青空や壁、もしくは白い紙 が一般的です。

 

カメラの設定は以下のようにしてください。

  • モード:絞り優先自動露出(AVモード)
  • 絞り:最小
  • 記録形式:JPEG
  • 記録サイズ:最も大きいサイズ
  • 画質:最も良い画質
  • ISO感度:最も低い感度
  • フォーカスモード:マニュアル(MFモード)

 

そして、撮影時のピントの合わせ方はこちらになります。

  • 青空:最短撮影距離(最も小さい数字)
  • 壁や白い紙:∞(無限遠)

 

実際に僕のカメラで撮影された画像がこちら。

イメージセンサー ゴミ

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TAXI

き、汚い…。思っていた以上にゴミだらけですね…^^;

 

ダストリムーバル機能を使ってゴミが取れないか試す

PENTAX K-01 ダストリムーバル

さっそくイメージセンサーの掃除を始めたいところですが、まずはカメラのダストリムーバル機能を使ってゴミが落ちないか試してみます。

繊細なセンサーにはできるだけ触れないほうが良いので。

 

とりあえず10回ほど繰り返してみました。

センサーのゴミはどうなったでしょうか?

イメージセンサー ゴミ

taxi face c
TAXI

おっ、ちょっとは落ちたみたい。でも、そもそもカメラの電源OFF時にダストリムーバルを起動させていたので、これで全てのゴミが落ちるわけは無いわな^^;

 

ブロワーでセンサーのゴミを吹き飛ばせるか試す

まだ、O-ICK1(ペンタ棒)は使いません。

次の手段であるブロワーで、センサーのゴミを吹き飛ばせるか試してみます。

 

PENTAX K-01 センサークリーニング

そのためにはレンズを外して、カメラの設定からセンサークリーニングモードを起動させ、イメージセンサーが見える状態にします。

そして、吹き飛ばしたゴミがカメラ内に残らないように、 カメラを下に向けながら センサーに向けてブロワーで空気を送ります。

 このときに、ブロワーの先がイメージセンサーに絶対に触れないように細心の注意を払ってください。 

 

ブロワーでの作業が終わったので、再び写真を撮ってゴミの確認をします。

イメージセンサー ゴミ

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TAXI

減ったような、増えたような?なんでやろ?どちらにしろセンサーのゴミはまだまだ残っているなぁ…。いよいよ最終手段を使うとするか。

 

O-ICK1(ペンタ棒)でイメージセンサーを清掃する

PENTAX O-ICK1 ペンタ棒

実は「ペンタ棒」は愛称で、正式名称は「PENTAX イメージセンサークリーニングキット O-ICK1」と言います。

ペタペタと作業するところから「ペッタン棒」とも呼ばれています。

 

さて、ここからはより気を引き締めて作業をします。

イメージセンサーはカメラの心臓部とも呼ばれる大切な部品で、少しでも不具合が起こればカメラとして致命的です。

なので、心臓外科医になった気分で慎重に清掃作業を行なっていきます。

 

使用前にペンタ棒自体をクリーニングしておく

PENTAX O-ICK1 ペンタ棒 使い方

まずは、クリーニングシートの保護シートをめくっておきます。

次に、ペンタ棒をケースから取り出し、スタンプ面をクリーニングシートに押し当ててゴミや油分を取り除きます。

押し付けた後に上下左右に動かして、スタンプ面の側面のゴミや油分も取ることを忘れずに。

※ここでスタンプ面の汚れがひどい場合は、ペンタ棒のスタンプ面を水洗いをしてよく乾燥させてからシートで清掃しましょう。

 

ペンタ棒でイメージセンサーをクリーニングする

PENTAX O-ICK1 ペンタ棒 使い方

PENTAX O-ICK1 ペンタ棒 使い方

カメラの設定をセンサークリーニングモードにして、センサーが見える状態にします。

次に、イメージセンサーにペンタ棒のスタンプ面を軽く押し当てて、まっすぐ上に引き上げて離します。

 この時にペンタ棒をセンサーに強く押し付けたり、上下左右に動かしたりしないでください。 

 

 ペンタ棒は、一度センサーに当てたら必ずクリーニングシートでゴミや油分を取ることを忘れずに。 

スタンプ面が汚れていないかチェックしてから、再びセンサーにスタンプ面を押し当てます。

 

これをイメージセンサー全体に行います。

※取りたいゴミが分かっている場合はそれが取れたら終了

taxi face c
TAXI

ふぅ〜っ。緊張した。手がプルプル震えて仕方がなかったわ^^;

 

センサーのゴミが取れているか写真を撮って確認する

センサーの清掃後に、改めて写真を撮ってゴミが取れているか確認します。

イメージセンサー ゴミ

かなりきれいになりました。

しかし、右上にいくつか大きなゴミが残っているようです。

なので、再びペンタ棒でその部分をピンポイントでクリーニングしたいと思います。

 

ここで注意したいのが、ゴミとイメージセンサーの位置関係。

簡単に言うと、 画像のゴミの位置とセンサー上のゴミの位置は上下が逆になります。 

今回は右上にゴミが写っていたので、実際にセンサーに付いているゴミは右下にあります。

 

イメージセンサー ゴミ

2回目のセンサークリーニング後、再チェック。

taxi face c
TAXI

ばっちり取れてる!!よく見たら、まだこまかいゴミがあるけど、センサーに触れるリスクを考えればここが引き際ですね。

 

ペンタ棒の価格とコストパフォーマンス

 

taxi face c
TAXI

センサーのゴミ取り、専用の道具を使ったら自分でできたわ〜。

shuku face c
SHUKU

よかったやん♪ところで、プロに頼んだらなんぼするの?

 

O-ICK1(ペンタ棒)の価格とセンサークリーニング一回あたりの費用

O-ICK1(ペンタ棒)の価格は公式サイトで3,672円です(税込、2018年10月調べ)。

クリーニングシートの枚数は25枚(シートの別売り販売はありません)。

ですので、 ペンタ棒でセンサークリーニングをした場合、一回あたりの料金は約147円です。 

 

各カメラメーカーのセンサークリーニングの料金

各カメラメーカーのサービスセンターのセンサークリーニングの料金はこちら。(2018年10月21日調べ)

メーカー 価 格 内 容
PENTAX 1,050円 センサークリーニング
CANON 3,240円 あんしんメンテスタンダード
Nikon 2,000円 おすすめ点検パックBコース
オリンパス 1,080円 センサークリーニング
Panasonic 2,100円 センサークリーニング
富士フィルム 2,000~3000円 Xメンテナンス
ソニー 3.000円 ベーシックコース

ペンタ棒の発売元であるペンタックスやオリンパスが良心的な料金であるのに対して、他社は他のメンテナンスとの抱合せとなるのでけっこう高い料金になっていますね。

また、この料金表は大都市にあるサービスセンターに持ち込んだ場合の料金で、地方の方には往復の宅配料金がさらに掛かることになります。

コストパフォーマンスとリスクを考えて、ペンタ棒を使うかサービスセンターを使うかを考えましょう。

 

ちなみに、PENTAXではペンタ棒を他社製のカメラで使えるとも使えないとも明言していません。

PENTAXブランド以外のカメラをお使いの方も、自己責任においてペンタ棒を使用することは可能かと思います。

もちろん、PENTAXのカメラでペンタ棒を使用するのも自己責任ですが^^;

今回の記事に掲載された内容によって生じた損害等の責任は一切負いかねますので、ご了承ください。

 

 

O-ICK1(ペンタ棒)を使ったセンサークリーニングのおさらい

この記事では、イメージセンサークリーニングキットであるペンタ棒を実際に使ったレポートと、リスクやコストパフォーマンスについてお伝えしました。

もう一度、ペンタ棒を使ったクリーニングの行程をおさらいしておきますね。

  1. カメラとレンズを清掃しておく
  2. 写真を撮ってゴミを確認する
  3. ダストリムーバル機能を使ってみる
  4. ブロワーでセンサーのゴミを吹き飛ばしてみる
  5. ペンタ棒でセンサーのクリーニングをする
  6. 写真でゴミが取れているか確認する
  7. 5と6をゴミが取れるまで繰り返す

 

taxi face c
TAXI

ペンタ棒を使ってのセンサークリーニングは、思ったより簡単にできて驚きました。明日撮影なのにセンサーにゴミが付いている!?などの緊急事態に備えて、一家に一本ペンタ棒を備えておいて損はないと思いますよ^_^

以上、どうも旦那でした。 @aso_kura

 

 

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