ジンカの火曜マーケットへ!!マサという残念な男の話と初夢と
昨日泊まった宿
エチオピアのディメカに滞在中。
昨日ブルジャンプを見て、少数民族巡りはもう止めようと早々に決断した私たち。
今日は、ディメカでマーケットが開かれるのは分かっていましたが、見ずにジンカに戻ることにしました。
昨日の夜、宿の人に確認すると、ジンカ行きのミニバスは朝7時に宿の前から出るとのことだったので、7時前から宿の前でバスを待ちます。
待てど、待てどミニバスは来ません。
大きな道路沿いで待ってた方がいいのでは?と思いだした頃、同じ宿に泊まってた兄ちゃんが、『俺はミニバスの運転手だ。ミニバスはここに来るから大丈夫だ』と言ってきました。
私たち、今までの経験上、若い兄ちゃんが言うことは信用できません。
何度も嘘をつかれ、法外な値段を請求されることを恐れていました。
疑っては悪いと思いつつ、自分たちを守る為に、兄ちゃんに
『本当に運転手?値段は?メッチャ悪いねんけど、今までイロイロと嘘つかれてエチオピア人完全に信用できないねん』
と言いました。
ここで、本当に悪い人だったら、そんなことはないと怒りだすか、俺は大丈夫だと人の話も聞かずにベラベラと話し始めますが、兄ちゃんはそんなことありませんでした。
しっかり人の話しを聞いて、行きはいくらで乗ったの?と聞いてくれ、『50ブル』って言うと、同じだよって言ってくれました。
100パーセントは信じられないけれど、かなり信じても良さそうだったので、信じて待つと兄ちゃんが車を運転して本当にやってきました。
乗る前に、車掌が100ブルだと言ってきましたが、運転手の兄ちゃんが50ブルだよって言ってくれ、50ブルで行けることになりました。
今日は、ディメカとカイヤファールの間にある『Alduba』でマーケットがあるらしく、ディメカからたくさんの荷物を積んで出発しました。
途中、民族の人もたくさん乗ってきましたが、車掌と料金のことで揉めていました。
民族の人も入交り定員超えたバスはこんな状態。
運転手はいい人だけど、車掌はいい人ではなさそうです。
途中で降りる民族の人にも高い金額を要求していました。
お客さんと運転手に言われて料金返してましたが、本当に油断できません。
外人だけではなく、良く利用する民族の人にまで法外な値段を請求するなんて最低です。
車の荷物代で地元の人と揉めてる人も良く見かけたし、お金を取れそうな人からは取れるだけ奪おうというのが見え見えで、ミニバスの運転手と車掌は人により本当に当たりはずれあることが分かりました。
ジンカには無事に到着して、再びGOH HOTELにチェックイン。
ちなみに、再びジンカに戻ってきて泊まることを告げると、大きな荷物は無料で預かってくれました。
お気に入りのかりんとうのようなお菓子
レセプションの近くでネットをしていると、ガイドの人が話し掛けてきました。
『ムルシ族に会いに行かないかい?』
昨日のブルジャンプを見て、なんだかイベントチックに感じてしまった私たち。
これじゃあ、テレビで見るのと同じだし、写真撮って攻撃にも疲れたし、ムルシ族は昨日のハマル族よりもお金に厳しく、写真撮って攻撃がより凄いと聞いていたので行く気になれず。
ムルシ族は口にお皿を入れるという独特の風貌から観光客に人気で、見に行きたいという気持ちがなかった訳ではないのですが、それよりも写真撮ってお金ちょうだいと言われる方が、私たちにとって苦痛だったのでやめました。
お金が欲しいことも理解できるし、民族が発展する為には昔のままではいられないことも分かる。
伝統的な風習がお金を貰えることから、CMのように毎回開催されるイベントになってしまうことも理解できるけど、私たちはエチオピアに入ってから『お金ちょうだい』と言われることにうんざりしていたので、ガイドをつけてお金を払ってまで見に行く価値を見出せなかったのです。
と言うことをガイドに説明すると、ガイドも納得してくれ、それ以上しつこく勧誘されることはありませんでした。
GOH HOTELに出入りできるガイドさんは質がいいと思います。
でも、毎週2回開催されるジンカのマーケットはどんなのものか興味があった私たちは、火曜日のマーケットに行くことにしました。
お腹が減ったのでまずは腹ごしらえと思い、GOH HOTELの2つ隣にある以前行って気に入ったインジェラのお店にお昼を食べに行くことにしました。
左の男が「マサ」
Sibatabi様から許可を得て画像をお借りしました
お店に入るやいなや、いました17歳の少年「マサ」。
マサは、ジンカに来た時からアリ族の村やムルシ族の村を訪れないかと、しきりに勧誘してくる少年です。
この子は信用できるかもと、ディメカにブルジャンプをに行く前はアリ族の村も訪れてみたいなとは思っていたのですが、ハマル族の村訪問で少数民族巡りをする気が無くなった私たちは、断ってもしつこく勧誘してくるであろう、マサと一緒に食事をする気にはなれませんでした。
ここに座ってと言ってくるマサに、店混んでるから、今はやめとくと言い残し、そのままマーケットに向います。
ジンカでは火曜日と土曜日のマーケット開催場所は違うらしく、火曜日はGOH HOTELを出てずっと左に真っ直ぐ行き、左に入った所にあります。
私たちはホテルの人に聞いたのですが、道に迷ってしまい、通りすがりのおばあさんに助けてもらいました。
<ジンカの火曜日のマーケットの場所>
赤:バスターミナル
青:GOH HOTEL
黄:ジンカの火曜日のマーケット会場
マーケットは広場で開催されていました。
マーケット広場
地面にシートを広げて商品を並べて売るスタイルです。
刃物があったり、バターがあったり、野菜や果物、衣服などが販売されていました。
さとうきび?
バター
伝統的な入れ物
木で作った入れ物
売り物?ウロウロする牛
ロバはやっぱり荷物係り
ジュースを販売する子供たち
一通り周ったのですが、ムルシ族はいませんでした。
2014年にアリ族とムルシ族の間に抗争があり、それ以来、ムルシ族はこのマーケットに姿を見せなくなったんだとか。
市場で販売されているマンゴーは1つ1ブル(5円)。激安です。
マンゴーを食べながら、日陰で人物観察しましたが、少数民族が来る様子はなかったです。
暇そうな子供がいたので、折り紙で風船を作って一緒に遊びました。
一緒に遊んだ子供たち
ダナキルのツアーの時によった村の子供と違って、風船を取り合うことなくみんなで一緒に遊ぶことができました。
何かを人に貰いなれていない子の方が、貰ったものはみんなで分け合うということができるようです。
ここでも感じたのは、エチオピアでは年功序列がすごくあること。
年上の子が遊びだすと、年下の子は年上の子に遊びを譲ります。
身体能力上、同じ遊びが出来ないことは理解していてそれに対して、泣くこともなく年上の子が飽きてどこかに行くまでジッと待っています。
ここで私が子供と遊んでいる間、Taxiのところに気持ち悪いおじさん登場。
綺麗な身なりをした特に生活に困ってなさそうなおじさんが、Taxiにむかって『ギブミーマニー』と言ってきた。
こういう時のTaxiは完璧な無視を貫きます。
すると、イライラしたおじさんは、『おまえらからしたら、1ブルや2ブル大した金額じゃないやろ。よこせ。』と言ってきたそうです。
心の中で『このおやじきもい。お前にお札をやるくらいなら、そこにいるヤギに食べさせた方がマシ。』とイライラしていたTaxiですが、無視を続けると諦めてどこかに行ったそうです。
そんなん言ってる暇あれば、働けばいいのにと本当に思います。
エチオピア、自分たちで生産している物が無さ過ぎるような気がします。
今の季節はマンゴーは至る所になっていて、捨ててる位なのだから、捨てる位なら、ドライマンゴーにでもしてマンゴーが旬じゃない季節にも食べれるようにしたらいいのに。
日光が強くて乾燥している気候なので、特別な機械がなくてもドライ製品作れるはずです。
薬を使わず、天然製法でこだわれば、ヨーロッパの国々へも高く売れそうなのに。
自分達でなんとかしようとしない国民性に腹が立ちます。
子供たちはかわいかったです。
本当に飽きずに2時間程遊びました。
風船に飽きたので、手裏剣をあげると、それを投げて追いかけるという遊びを繰り返していました。
もう民族も来なさそうだったので、マーケットを後にします。
マーケットでは、マンゴー13個を13ブル(65円)で、トマト4個を10ブル(50円)で、ずっと欲しかったエチオピア特有のスパイス、バレバレを10ブル(50円)で購入しました。
購入したバレバレ
民族には会えなかったけど、楽しいマーケットでした。
帰って今日の夜ご飯は、お昼に食べ損ねたお店に再び行きました。
もう、マサもいないだろうと思っていたのにいました。
えーと何してるんでしょうか?
今週は午後に学校ある週ではなかったのでしょうか?
もう一度帰る訳にもいかず、席着くと、マサと取り巻きの子供とボスであろうおじさんも一緒の席に着席しました。
心の中であーあめんどくさいなぁと思いながら話します。
やっぱり彼の目的は私たちのガイドをすること。
ムルシ族の村、アリ族の村への訪問を進めてきます。
一通り話しを聞いた私達は、ホテルに来たガイドに説明したのと同じように、マサにも説明して村への訪問を断ります。
この時、ホテルに来た質のいいガイドと違ったのは、まったくこちらの話しを聞かなかったこと。
どうにかして、お金を得ようと必死です。
一度はこの子の村を訪問してもいいかなと思っていた私達も、それで一気に村を訪問する気はなくなりました。
ガイドしてお金をとることが無理だとやっと理解したマサは、今度はエチオピア産のハニーワインを飲まないか?と誘ってきた。
Taxiは飲めないし、私もいらないから、いいよ。ありがとう。って言ってもこっちの話なんてまったく聞いていない様子。
『ハニーワインは普通もっと高いけど、自分たちとシェアしたら1ボトル30ブルで飲めるからシェアしよう。それなら1人10ブルで飲めるよ』
と話を続けます。
金額の問題じゃなくて、Taxiは、お酒飲めないんだって。
だからいらんねんってって何回言っても、じゃぁ私は飲めるから飲もうよって続けます。
人のことなんて本当にお構いなしで、だんだん話しているのも嫌になってきました。
あまりにベラベラしつこいので、『Listen to me』(話を聞いて)と強い口調で言い、私たちのことも、もう構わないでとしっかりと断りました。
すると、態度は豹変。私たちからはもう何もとれないと悟ったのでしょう。
『Fa○k you!!』
と捨て台詞を残して去って行きました。
こうなると、最初に言っていた『自分は学生でもうすぐ卒業したら英語の先生になるんだ』や『家は農業をやっていて、兄弟はみんなそれなりに良い職についていて』などなど。
全部嘘でしょう。
あーあ。
Taxiは最初からマサの言うことは全部嘘だと思っていたらしく、腹も立っていない様子でしたが、私は少し信じていたこともあり、腹立たしさが収まらず。
(※旦那注:このマサという残念な男の付いた1番の嘘は、
「俺は今彼女はいないが、いつでも作れるぜ。」
でした。
マサの顔はエチオピアどころかアフリカでもかなりのブサメンで、心の中では、
( ´,_ゝ`)プッ
と思っていたのですが、「ふんふん、マサはモテるんだね〜。」と返しておきました。)
そら勝手に良い子かもと思ってたこっちが悪いんやけど、おまえも結局はそうやったんやと落胆。
お金を得たいなら、嘘ナシの正々堂々と交渉するのがルールでしょ。
最初から騙す前提の交渉なんて無効です。
後が続かないよ。いつになったらこの国の人は学習するのでしょうか。今はネットの書き込みもあって恐ろしい時代だということを知らんのか。
昔は、マーケットに行って声をかけてきたガイドに村までのガイドをお願いする人が多かったけど、嫌な思いをした人も多く、今はちゃんとした会社にツアーとして一気に頼む人が増えました。
だから、会社に属していない個人のガイドの仕事も減ったんだろうけれど、それって自業自得。
お客さんがいなくなってから悔いを改めても遅いのです。
とりあえず、今日も怒り狂って一日が終わりました。
こんなことで怒るなんて私もまだまだ人間的にダメだと思いますが、嘘つきはもちろん、正々堂々と戦わない相手は大嫌いです。
※2年前に「マサ」に同じ様に付きまとわれた方の記事があります。
みなさんもジンカを訪れた際は、この「マサ」には関わらない様にしてくださいね。
でも夜にいいこともありました。
レセプションの近くでネットをしていると突然、テンション高く現れた犬がいました。
警備員さんに名前を呼ばれていたので、飼われていそうな雰囲気ですが誰の犬がか分かりません。
アフリカの野良犬なら触ることを躊躇しますが、どうやら誰かに飼われているようです。
人懐っこいその犬は、身体をスリスリして撫でてーとアピール。
そんなことされたら、無視することもできず、撫でてしまった私。
かわいいです。
この犬はこの日から私たちが宿をでるまでの4日間毎日夜の10時頃に現れ、15分~30分したら帰っていくのでした。
そのおかげか、以前に飼っていた犬の「はな」の夢をはなが亡くなってから初めて見ることができました。
ずーと夢の中でもいいから逢いたいと願っていたのでとっても幸せな夢でした。
はなはいつものように玄関で寝てて、ありえない光景に一度は通り過ぎた私。
消えないでねと願いながら、はなに近寄って、撫でて、やったー撫でれたって思って、それがずっと続いて欲しかったのに、目が覚めてしまいました。
もう一回見たくて寝ようとしたけど寝れず、その後は凄く悲しくなったけど、はなを撫でてる幸せな感触は残っています。
きっと突然現れたあの犬のおかげかなって思っています。
民族巡りは行かないと決めた私たちですが、明日はジンカ民族博物館に出かけます。
この博物館はおススメです。
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