コカ茶って?ペルーの市場で普通に買って飲んで後で調べた結果
どうも旦那です。 @aso_kura
コカ茶って知ってますか?
日本では、聞いたことがない名前のお茶。
僕たちはペルーを旅行していた時に、市場で初めて目にしました。
飲んでみると、味は普通に美味しいハーブティーだったのですが、どうも名前が引っ掛かる…。
その夜に宿で調べてみると、驚きの結果が!?
なんとコカ茶は、日本では違法薬物に指定されているあの麻薬の原料となる葉っぱだったのです。
今回は、コカ茶を飲んでみた感想や、効果・効能、日本に持ち込めるかなどをお伝えします。
ペルーの市場でコカ茶を買って飲んだはなし
南米のペルーを旅している時に市場に寄った時のこと。
ナッツやお茶などを売っている店舗がありました。
お茶が大好きな僕たちは、さっそく珍しいお茶がないか物色。
すると、粉砕されていない葉っぱの原型のまま袋詰されているものが。
紙に書かれている名前は「COCA(コカ)」。
もしかしたらお茶じゃなくてスパイスの可能性もあるので、店のおばちゃんに聞いてみるとお茶を飲むジェスチャー。
値段も安かったし、購入して宿で飲んでみました。
味は、ちょっと苦味(渋味?)が強く、独特の香りというかクセがありますが普通に美味しい。
宿の人が、「砂糖は入れないの?」と言っていたので、どうやら現地では砂糖を入れて飲むのが一般的みたい。
それにしても「COCA(コカ)」って名前が気になる…。
確かコカコーラって、もともと麻薬であるコカインが含まれていたからって聞いたことがある。
もしかして、このコカ茶の「コカ」ってあれのことなんじゃ??
という訳で、ネットで調べてみたところ、やっぱりコカ茶の「コカ」はアレのことだったのです!!
コカ茶のコカって何?
コカ(コカノキ)
コカノキ科コカ属の常緑低木樹。
南アメリカなどが原産。
南米の最古の栽培植物のひとつ。
葉は、伝統的に嗜好品として嗜まれてきた。
なるほど、昔から栽培されている伝統あるお茶なんですね。
一種のハーブティーみたいなものかな。
葉からコカイン(局所麻酔薬、興奮剤、麻薬)を抽出できる。
コカの葉自体はコカイン濃度が薄いため、依存性や精神作用は、抽出されたコカインに比較して弱い。
げっ!!やっぱりコカ茶のコカって麻薬の「コカイン」のことなんや!?
“弱い”とは書いてあるものの、依存性や精神作用があるって書いてますね。
コカ茶、飲み続けて良いのだろうか…。
コカ茶の効能・効果って?飲むとどうなるの?
嗜好品としてのコカの葉
摂取によって「恐怖感を喪失させる」「疲労感を薄れさせる」「空腹感を薄れさせる」「眠気を忘れさせる」などという効果が得られるため、ボリビアでは鉱山労働者などの重労働者がコカの葉を噛みながら仕事をする習慣がある。
ボリビアのラパス市(標高約4000メートル)やエチオピアなどの標高が高い地域では、旅行者などが高山病に罹りやすいため、コカの葉を直接口に入れて噛んだり(この時に効果を補助するものとして石灰やピーナッツなどを一緒に噛むこともある)、コカ茶を飲むことによって、コカの成分を体内に取り入れて、高山病の症状(頭痛、内臓の不快感など)を緩和させることもある。
コカ茶の効能や効果を調べてみました。
お茶として飲むだけでなく、直接口に入れて噛むこともあるんですね。
これは、台湾のビンロウやエチオピアのチャットに似ているなぁ。
コカ茶の効能・効果をまとめると以下のようになります。
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恐怖感の喪失
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疲労感の軽減
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空腹感の軽減
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眠気の解消
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高山病の症状の緩和
旅行者にとって特に期待できるのは、「高山病の症状の緩和」ですね。
コカ茶を飲むことができるペルーやボリビアは、高地にある都市が多く、有名なマチュピチュ観光の起点となるクスコは高度が3,300mもあるのです。
僕は、クスコで高山病にかかり、数日間宿から出ることができませんでした。
旅行記 引き続き旦那はトイレにこもる(286日目ペルー11日目)
もちろん、高山病の症状が重い場合は、高度の低い場所に避難したり、病院に行くことが大事です。
しかし、高山病の症状が比較的軽い場合は、とりあえずコカ茶を飲んでみるのも良いかも知れませんね。
コカ茶はお土産として日本に持ち込んで大丈夫?
結論から言うと、コカ茶やコカの葉は日本に持ち込めません。(※2019年1月現在)
これは、お土産用として売られているコカ茶のティーバッグやコカキャンディー、コカクッキーなども同様に持ち込み禁止です。
コカ茶およびコカの葉は、「麻薬及び向精神薬取締法」の対象植物となっており、日本国内に持ち込むことは違法です。
日本国内に持ち込んで発見された場合は没収となり、悪質な場合は逮捕されます。
逮捕された場合、重い刑罰を科せられることになるので、絶対に持ち帰らないようにしましょう。
また、日本以外にもコカ茶やコカの葉の持ち込みが禁止されている国があります。
僕たちは、ボリビアから隣国のチリへ陸路で入国したのですが、入国時の荷物検査で何人もの旅行者がコカ茶を没収されていました。
ペルーやボリビアでコカ茶を購入後、他国へ移動する時には注意してくださいね。
また,持ち出し禁止品ではありませんが,「コカの葉」及び「コカ茶」は日本国内への持ち込みが禁止されていますので注意してください。
まとめ
ペルーやボリビアの市場で普通に売られているコカ茶は、実は麻薬の「コカイン」の原料となるコカの葉でした。
しかし、伝統的に飲まれているお茶であり、現地では違法ではありません。
高山病の症状の緩和なども期待できるとのことなので、ペルーやボリビアを旅行する際には文化の1つとして楽しんでみるのも良いですね。
ただし、日本への持ち込みは禁止なので、必ず現地で消費するか処分しましょう。
以上、どうも旦那でした。 @aso_kura
ディスカッション
コメント一覧
2019年にエクアドルで自転車ツアーに参加、コトパクシ山からダウンヒルライド、その途中でのピクニックランチに、コカ茶が出ました。アメリカ合衆国からの親子は手を出さず。私はよく知らないまま、魔法瓶に入っていたのを飲みました。私も普通においしかったです。
その後も別に何も変化なく、自転車ライドをつづけ、ツアーの最後、温泉に入って車で戻り、そのまま無事に一人でホテルに戻りました。お土産にいいかな、とホテルで調べ物して、日本に持ち込めないのを知ってビックリ。もう少しで無駄な買い物をするところでした
なた様
はじめまして。コメントありがとうございます。
エクアドルでコカ茶をお飲みになったのですね。
私たちは、ペルーやボリビアでしか見かけなかったのですが、wikiだとエクアドルはコカの栽培が非合法だそうで、、、アメリカ合衆国からの親子は知っていて手を出さなかったのかもしれませんね、汗。