ビンロウ(檳榔)って?台湾で何も知らずに食べた後で調べた結果

2016/05/03旅のコラム台湾, 世界のおくすり

台湾 ビンロウ

 

どうも旦那です。 @aso_kura

 

ビンロウって知っていますか?

 

日本では全く知られていないこのビンロウ。

当然、僕たちも知らなかったのです。

そして、何かのスイーツだと思って食べたのですが、その味は…。

 

ビンロウって何なんだ、とホテルに帰って調べた結果、衝撃の事実が!!

合法とはいえ、ちょっぴり危険な香りのするものだったのです。

今回は、ビンロウを間違って食べてしまった結果と、ビンロウとは何なのかについてお伝えします。

 

台湾でビンロウを間違えて食べてしまったはなし

 

台湾 高雄 ビンロウ

 

台湾の高雄で昼ごはんを食べようとぶらぶらしていたんです。

そこで見つけたのは、ガラスケースに並ぶ大きな豆のようなもの。

真ん中で割られて、中にチョコのような黒いものが挟まっています。

 

ローカルスイーツに目がないshuku。

これは、美味しそうだと買うこと。

店の奥にいたお姉さんに声をかけると、ちょっと困った顔。

 

日本語も英語も通じないので、ジェスチャーで会話します。

どうやら、食べた後は飲み込まないで吐き出せと言っています。

そうやって食べる果物もあるので、オッケーと購入。

 

箱の中には、ガラスケースに入っていたものとちょっと違う。

中にチョコが入っていません。

でも、お腹も空いたので、さっそく近くの公園のベンチでいただきます。

 

台湾 ビンロウ

 

匂いはちょっと青臭いかな?

一口でパクっと…

 

クソ不味い。

 

ビンロウの味は、苦くてちょっとスッとする感じ。つばがたくさん出ます。

完全にスイーツか果物かと思って食べた僕の消化器官は完全にパニック。

吐き出そうかと思ったのですが、しばらくすると甘くなるものもあるので瞳を潤ませながら我慢。

 

でも、一向に甘くなりません。

さすがに我慢できなくって、本体は吐き出して、つばは水を飲んで飲み込みました。

まずかった。見た目に騙された。

 

不味すぎて目が覚めたのか、頭がすっきりした感じです。

世界一周を始めたばかりのストレスで、疲れがたまっていたので少し元気になりました。

shukuは、ちょっと噛んですぐに吐き出していました。不味すぎると。

 

その日の夜、あれって何だったのだろうと、ネットで検索。

そこに書かれていた情報が衝撃的でした。

 

ビンロウって何?

ビンロウジュ

ビンロウ

ビンロウ(檳榔・ビンロウジュ)

ヤシ科の植物。

檳榔を噛むことはアジアの広い地域で行われている。

唾液は飲み込むと胃を痛める原因になるので吐き出すのが一般的である。

しばらくすると軽い興奮・酩酊感が得られる。

最後にガムのように噛み残った繊維質は吐き出す。

参考:wikipedia「ビンロウ」

 

 

やっぱりスイーツではなかったようだ。

「噛みタバコ」のようなもののようです。

南米のコカの葉エチオピアのチャットと、文化は似ていますね。

目が覚めたような感じになったのは、軽い興奮・酩酊感というビンロウの効果だったのか。

 

あれ?唾液は吐き出すのが一般的であるって書いているぞ…、僕は全部飲み込んでましたけど。

 

 

檳榔子には依存性があり、また国際がん研究機関(IARC)はヒトに対して発癌性(主に喉頭ガンの危険性)を示すことを認めている。

参考:wikipedia「ビンロウ」

 

がーん。

 

発がん性って。つばを全部飲み込んでましたけど。

依存性もあるって、完全にあかんやつではないですか?

まぁ、2年経った今も元気ですので、ちょっとくらいビンロウを噛んだつばを飲んでも大丈夫そうです^^;

 

台湾にはビンロウガール(檳榔西施)なる売り子娘がいた

その昔、台湾ではビンロウの売り子は若くてセクシーな娘さんだったそうです。

その名も檳榔西施(ビンロウシースー)、いわゆるビンロウガールですね。

そういえば、僕たちがビンロウを買ったお姉さんも、昔はキレイだったちょっとセクシーな影のある人だったなぁ。

 

ちなみに現在の台湾では法規制ができて、台北や高雄などの大都市では過激な服装で売ることはないそうです。

僕たちも、台湾を旅行中にビンロウガールを見ることはありませんでした。

ちょっと残念ですね。

 

台湾のビンロウは日本に持ち込みできるの?

台湾 ビンロウ 持ち込み 禁止

 

結論から言うと、台湾のビンロウは日本に持ち込めません

 

しかし、台湾のビンロウが日本に持ち込めない理由は、法律でビンロウが指定薬物に認定されているからではありません。(2018年10月現在)

 

では、何が理由なのかと言うと農業害虫「ミカンコミバエ」。

東南アジア原産であるミカンコミバエの日本侵入を防ぐために、宿主の一つであるビンロウの持ち込みを禁止しているのです。

ビンロウは、ミカンコミバエの分布域である中国・台湾と東南アジアの国々からは持ち込めないと規定されています。

 

一方、ミカンコミバエが分布していない韓国・モンゴルからは、検疫検査は必要ですが持ち込むことは可能となっています。

また、持ち込みを規制されているのは生のビンロウのみで、乾燥したビンロウやパウダー状のビンロウは台湾などからでも持込むことが可能です。

 

参考 植物防疫所/海外から野菜や果物を持ち込む際の規制/台湾

 

まとめ

 

僕たちが買ったビンロウの値段は、6個入りで50元でした。

 

スイーツと間違った縁で、手にしたビンロウ。

台湾のローカル文化の一つとして面白いものでした。

違法ではありませんので、おすすめはしませんが気になる方はチャレンジしてみてくださいね。

 

以上、どうも旦那でした。 @aso_kura

 

あわせて読みたい