本当の世界一周の定義やルールとは?その答えを経験者の旅人が語ります

旅のコラム世界一周のルート

世界一周 定義

 

どうも旦那です。 @aso_kura 

 

世界一周の定義ってなに?
世界一周にルールはあるの?

 

世界一周という夢に向けて準備を進めているみなさんの中には、ふと「世界一周とは?」という疑問が頭に浮かんだ方もいると思います。

 

僕は、夫婦で1300日間107カ国を訪れるという世界一周旅行をしていました。

しかし、恥ずかしながら出発前に「世界一周の定義」について深く考えたことはないのです。

世界一周とは、地球をぐるっと一周するという漠然としたイメージしか持っていませんでした。

 

ですので、世界一周に旅立つにあたり、「世界一周」についてしっかり考えを持つというのはとても素晴らしいことだと思います。

今回は、世界一周を経験した後だから言える、「世界一周とは?」についてお話したいと思います。

世界一周に旅立つあなたに少しでもお役に立てればうれしいです。

 

世界一周の定義とは?

 

結論から言ってしまうと、

 

 「世界一周とは、あなたが思う世界一周である。」  

 

と言うことになります。

 

理由は、”世界中のどこを探しても「世界一周」に関する共通認識が見つからないから”です。

例えば、

ゾウ
https://bit.ly/2U8G2E0

これは、世界中の誰に聞いても「ゾウ」であり、それが共通認識です。

 

でも、「世界一周」については誰に聞いても、みんな違う事を言います。

 

  • 地球上に存在する全部の国々を訪れたら世界一周だ!!
  • 太平洋と大西洋を渡って元の地点に戻ってきたら世界一周だよ。
  • 地球の6大陸で最低でも一カ国ずつ滞在したら世界一周でいいんじゃない。

     

    もしかしたら日本だけかな?世界的には共通認識があるのかな?と思い、英語や中国語で検索をしてみましたが、やはり世界の人々も日本人と同じく世界一周についてのみんなの意見はバラバラでした。

     

    世界に「世界一周」に関する共通認識がない以上、「世界一周とは?」の問いに対する答えはありません。

    と言うことは、あなたの「世界一周」は「あなたの思う世界一周」が正解で、「他人が思う世界一周」はあなたにとって不正解となります。

     

    とはいえ、「世界一周」についてよく分からないから、検索してこのページを見つけてもらったのだと思います。

    なので、世界一周について具体的なイメージが思い浮かばないあなたのために、次に各所で述べられている「世界一周の定義」をご紹介したいと思います。

     

    いろいろな世界一周の定義やルールの紹介

    世界一周のいろいろな定義

    ウィキペディアの世界一周の定義

    世界一周 (World circumnavigation) の基本定義は、ある地点と、その対蹠地(地球の反対側となる地点)の両方を通る、大きな円を描く経路だろう。

    引用:ウィキペディア

    ウィキペディアの世界一周の定義です。

    これは、僕が世界一周出発前に漠然と抱いていたイメージに似ていますね。

     

    日本の対蹠地(たいせきち)、いわゆる地球の裏側はブラジルあたりになります。

    日本に当てはめると、日本から東へ(西へ)出発して、ブラジル付近を通って西から(東から)日本に戻ることをイメージすると分かりやすいです。

    対蹠地については、「【悲報】ブラジルで地球の裏側に来たと言っていいのは日本人の1.3%だけ」の記事で詳しく解説しています。

     

    世界一周航空券の定義

    Ocean Crossings travelling across the major oceans forms the basis of around the world travel.Both the Pacific Ocean and the Atlantic Ocean must be crossed on a round world ticket.

    The route must be in either an easterly or westerly direction with no backtracking between continents.

    (意訳)ー世界一周旅行の基本は主な大洋を横断することでなので、世界一周航空券では太平洋と大西洋の両方を横断する必要がある。

    ルートは東または西方向のどちらかであり、大陸間を引き返してはならない。

    引用:Round About Travel

    世界一周航空券のルールです。

    日本に当てはめると、日本を西または東に出発して引き返すことなく、また太平洋と大西洋の両方を渡って日本に戻ることになりますね。

     

    ヨットによる世界一周の定義

    To sail around the World, a vessel must start from and return to the same point, must cross all meridians of longitude and must cross the Equator.

    The shortest orthodromic track of the vessel must be at least 21,600 nautical miles in length calculated based on a ‘perfect sphere’. 

    (意訳)ー世界一周航海をするためには、同じ地点から出発し戻る、全ての経線、および赤道を通過する必要がある。

    また、航路は最短でも40,000kmを超えなければならない。

    引用:WSSRC

    ヨットによる世界一周の定義です。

    こちらは、理論的に考える人には分かりやすいかも。

    日本に当てはめると、日本を出発して全ての経線と赤道を通過し、40,000km以上移動して日本に戻ってくるということになります。

     

    「経線」というのは、簡単に言うと地理で習った地図に描かれた縦線のことですね。

    全ての経線を通過するということは、必ず地球を一周することになります。

    このルールを見ると、北極や南極ギリギリのところをぐるっと周ったら早そうと思ったのですが、そこは距離40,000kmの縛りがあるのでできません、残念。

     

    自転車による世界一周の定義

    日本アドベンチャー・サイクリストクラブは、赤道を通過し大西洋をはさむ2大陸以上を走破したもの、もしくはそれに値する行程のものを世界一周という。※日本を出発点とする。(JACC会則第7章25条「世界一周の定義」より)

    引用:PEDALIAN.COM

    自転車による世界一周の定義です。

    2大陸以上という、大陸の数について言及していますね。

    日本に当てはめると、日本を出発し、ユーラシア大陸を走破し、大西洋を越えてアメリカ大陸を走破して日本に戻るという解釈になるでしょうか。

     

    どうでしょう?

    あなたの中で具体的な「世界一周」のイメージが浮かんできましたか?

    最後に、僕たちの世界一周のルートと僕の中の世界一周の定義をご紹介します。

     

    旅やねんの世界一周のルートと定義

    世界一周 定義 ルート 地図
    ※クリックで拡大

    この地図は、旅やねんの僕たち夫婦が世界一周をしたルートを表しています。

    僕たちは、東周りでの世界一周を想定して日本を出発しました。

    世界一周西回り・東回りについては、“世界一周は西回りがおすすめ?東回りの経験者が分析してみました”の記事で詳しく解説しています。

     

    地図をぱっと見た感じどうでしょう?僕たちは世界一周してますか?

    “大西洋と太平洋を渡っているから世界一周をしている” ”南極を除く世界6大陸で1都市以上滞在しているから世界一周だ” ”何度か一時帰国をしていて一気に周っていないから世界一周ではない” などなど様々な意見が出ることと思いますが、それらは全て正解です。どの意見も否定しません。

    そして、僕は、“僕たち夫婦は世界一周をした”と思っています。それが僕の中の答えです。

     

    ちなみに一時帰国については、“世界一周って一時帰国していいの?まったく問題ないその理由とは”の記事で解説しているので、興味のある方はぜひ読んでみてください♪

     

     

    ちなみに、帰国後に僕が思う世界一周の定義ですが、

     

    TAXI
    日本を出発し、自分が見たい・感じたい・体験したいと思った世界の国々・場所・文化・人々と触れ合って、じゅうぶん満足して無事に日本に戻る。大陸や大洋や国の数、時間や距離、一時帰国の有無は一切問わない。

     

    という感じですね。

    要は「自分は世界を見てきた」と感じたら、世界一周したことになると考えます。

    あなたの中の世界一周の定義の参考になれば幸いです。

     

    世界一周の定義やルールについてのまとめ

    今回、ご紹介した世界一周の定義やルールをおさらいしますね。

     

    • 日本から東へ(西へ)出発して、ブラジル付近を通って西から(東から)日本に戻る
    • 日本を西または東に出発して、引き返すことなく、また太平洋と大西洋の両方を渡って日本に戻る
    • 日本を出発して全ての経線と赤道を通過し、40,000km以上移動して日本に戻る
    • 日本を出発し、ユーラシア大陸を走破し、大西洋を越えてアメリカ大陸を走破して日本に戻る
    • 日本を出発し、自分が見たい・感じたい・体験したいと思った世界の国々・場所・文化・人々と触れ合い、じゅうぶん満足して無事に日本に戻る

     

    あなたの中の「世界一周の定義」のイメージは浮かびましたか?

    それがあなたにとっての世界一周の定義。

    世界一周とは、自分の中にある世界一周のイメージだけが正解なのです。

     

    もちろん、漠然としていても構いません。

    旅を通して、また帰国した後にあなたの世界一周の定義は変化していくはずなので。

    また、自分の中の「世界一周の定義」がしっかり確立できた人は、自分の旅の根っこの部分として大切に持って旅を続けてくださいね。

     

    でも、「世界一周」なんてしょせんただの言葉です。

    決して自分の世界一周の定義を他人に押し付けたり、他人の世界一周の定義を批判したりしないようにしてくださいね。

    あなたの世界一周はあなただけのもの、あの人の世界一周はあの人だけのものなのですから。

     

    以上、どうも旦那でした。 @aso_kura 

     

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