他人事ではない!!海外旅行での災害に備えてしておく簡単なこと

2016/04/17旅のコラム旅のトラブル

海外旅行 世界一周 災害

 

日本は災害が多い。その認識は間違いではありません。

だから、TVは災害に備えての対策の情報を伝え、僕たちは家に水と食料を備蓄して、家や家具に耐震化をおこないます。

 

しかし、海外旅行や世界一周となるとどうでしょう?

犯罪や盗難には備えても、災害・テロに備えることはありません。

それは当然です。いつ起こるか分からないのですから。

 

では、何もしなくていいのか?

そんなことはありません。僕たちは日本に大切な人々を残して旅をしてます。

僕たちの大切な人々を心配させないように、最大限の努力をしましょう。

 

日本にいる誰かに自分の居場所・連絡先を伝えておくのは基本です。

それに加えて現在外務省で「たびレジ」という短期海外旅行者のための登録サービスを提供しています。

まずはこれに登録しましょう。とても簡単で、そしていざという時のために大変有効です。 

シェンゲン協定内では自分の居場所が把握されない

 

僕たちが海外に滞在するときに、一つの国もしくは都市に3ヶ月以上滞在する場合は、「在留届」を提出する義務があります。

その国で何かしらの災害・テロが起こった場合に、その国にいる日本人を把握して安否を確認して救済するためです。

しかし、海外旅行や世界一周のような短期滞在者には、提出の義務はありません。

 

もちろんその国の出入国データがあるはずであるから、滞在している日本人の把握は在留届がなくても可能です。

しかし、協定国内をノーパスポートチェックで移動できるシェンゲン協定によって少し様子が変わりました。

その国に滞在している日本人を把握することが難しくなったのです。

 

フランスで大規模なテロがありましたね。

現地の日本大使館は、おそらく在留届を提出している人と旅行会社のツアーに参加している人しか把握していないはずです。

スペインから入国してフランスにいた人は、大使館から見ればフランスにいるかいないか分からないので安否確認の対象にならないのです。

 

安否確認は否より安に時間がかかる

 

不幸にも災害やテロで被害にあってしまったときは、安否確認はすみやかに行われます。

しかし、安全であるという確認は本人の連絡がなければ成立しません。

在留届を提出していれば、大使館側から連絡をすることができますが、短期旅行者はこちらから連絡しない限り安全確認はできないのです。

 

その期間に何が起こるか。

日本に残してきた人々はその間にずっと心配することになります。

「便りのないのは元気な証拠」は、結局余計な心配をかけているだけです。

 

最近は電話以外にもメールやSNSがありますので、何かあった場合に日本の人々に連絡はすぐにできるでしょう。

それで終わってはいけません。大使館の方々は、その間も必死にあなたの安否を確認しているのです。必ず、現地大使館にも連絡をしておきましょう。

本来なら必要のないあなたの安否確認にかける時間によって、本当に安否確認が必要な人々の時間が削られるかも知れません。

 

たびレジは登録しておくだけで安心感あり

 

「たびレジ」は、2014年7月1日から開始された新しいサービスです。

登録しておくことによって、以下のサービスを受けることができます。

 

・お役立ち情報の提供

たびレジに旅行日程を登録すると、旅行先在外公館の連絡先や旅行先国の海外安全情報などが見られます。

・緊急時の情報提供

登録したすべてのメールアドレスには、在外公館が出す緊急一斉通報や最新海外安全情報メールが送られます。

・緊急時の連絡

旅行先の国・地域で緊急事態が発生した時には、登録した電話番号や宿泊先を基に緊急時の連絡を行います。

 

緊急事態に大使館から連絡してもらえるというのは心強いですし、その他の情報提供もとても便利なものばかりです。

 

たびレジの登録は簡単

 

「たびレジ」の登録に必要なデータは、

滞在先国名・都市名・期間、パスポート番号・氏名・生年月日・メールアドレスなど

で特別なものは必要ありません。

 

また、データは旅行終了後30日間保存されますが、1年間有効にすることもできるので、世界一周旅行者には便利ですね。

 

「たびレジ」は、自分自身にも大切な家族や友人にも安心を提供してくれる、とても良いサービスだと思います。

一度登録してしまえばあとは滞在先データを登録するだけなので、特に短期間で国々を移動する世界一周旅行者の方はぜひ利用してもらいたいと思います。

 

サイトへ→「たびレジ」